半導体人材の確保へ高専生対象にインターンシップ 熊本大・企業が企画
熊本朝日放送
TSMCの進出をきっかけに盛り上がりを見せる半導体業界。人材確保のための新たな取り組みが始まります。 AIの発展などで、半導体の新たな用途が広がり、ニーズが高まる一方、半導体業界の人材不足は深刻な課題です。 電子情報技術産業協会などによりますと、半導体関連の主要9社では、10年間で4万3000人、九州では毎年1000人規模の人材が不足する見通しとなっています。 半導体・デジタル研究教育機構 百瀬健教授 「半導体デバイス工学課程とついていますので、半導体分野に人を輩出する」 今年度新たに、半導体分野に特化した組織を作った熊本大学。人材確保のため企業とタッグを組み、高専の学生を対象にした「ラボインターシップ」を企画しました。 受け入れ先の一つ、熊本県西原村にある半導体関連企業の堀場エステックの工場。1センチの1千万分の1、ナノ単位の半導体の回路をつくるためには、ごく微量のガスを正確に吹き付ける技術が必要で、堀場エステックは、「マスフローコントローラー」という装置の世界シェアの6割を占めています。 新たな半導体への需要も高まっていく中、新しいアイディアとやる気を持った人材の確保を目指しています。 インターン当日は、半導体をつくる上で欠かせない装置を組み立てるなど、手を動かして学ぶほか、特別に独自の技術など企業秘密の部分まで公開するそうです。 担当者 「半導体業界は、さまざまな技術を持った人たちが作っています。少しでも興味のある方はぜひチャレンジしてほしいと思います」 今回のインターンは、このほか「ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング」の見学なども予定されているということです。募集は今月28日までです。