「くしろ湿原ノロッコ号」27日から運行 35周年でさまざまな企画も
JR北海道釧路支社は、夏の東北海道観光をけん引する人気観光列車「くしろ湿原ノロッコ号」を、今月27日から釧網線の釧路―塘路間で運行する。運行開始から35周年となる今年度は特別デザインのヘッドマークなどを装着。「ノロッコ川湯温泉号」や「夕陽ノロッコ号」も運転日を増やすなど、多くの観光客や地域住民らに沿線の魅力を体感してもらう。 運転は10月6日までの計139日間。運転日は今月が27~30日。5月は1~6日、25~31日。6月は17~19日を除く毎日でそれぞれ1日1往復する。7、8月は毎日運転し、7月の13、14日、20~31日と8月の毎日、9月の9~11日を除く16日までは1日2往復。同月17日~10月6日は1往復となる。 通常のノロッコ号に加え、昨年度2日だった川湯温泉までの延長運転を、今年度は「ノロッコ川湯温泉号」として6月8日、7月6日、10月5日の3日に拡大する。エゾイソツツジや紅葉の見頃を迎える6、10月、そして爽やかな初夏を迎えた7月と川湯温泉を満喫できる。 同じく昨季初めて、釧路湿原駅に長時間停車した列車を「よくばりノロッコ号」として、8月13~16日に運行する。下り運転時に1時間程度停車する予定で、細岡展望台からの眺望や細岡ビジターズラウンジでの滞在も楽しめる。 日没時間帯に運行し、車窓から夕日を鑑賞できるとして地域住民にも大人気の「夕陽ノロッコ号」は、9月21~30日までの10日間に増やす(昨年度は3日間)。 また、「くしろ湿原号」「川湯温泉号」「夕陽号」の3列車では、上下それぞれでデザインの異なる乗車証明書が配布される。証明書には応募券が付いており、全6種類集めて応募すると関連グッズが当たるプレゼント企画を用意。35周年記念商品として、限定デザインのサボ(行先表示標)などの記念グッズが車内で販売される計画も。1989年の運転開始日となった6月24日を誕生日として一日限定の企画も検討している。 なお、1往復日のダイヤは釧路発が午前11時06分(塘路着午前11時51分)、塘路発が午後12時17分(釧路着午後1時05分)。運賃は釧路―塘路が大人片道1人640円で指定席券は840円。インターネットサービス「えきねっと」で予約可能。
釧路新聞