大学テニスのOB&現役トップ選手が高校生らを指導。インカレ室内でファン層拡大のためのクリニック開催<SMASH>
12月13日~17日にかけて有明テニスの森公園室内コート(東京都江東区)で開催された「第60回 全日本学生室内テニス選手権大会」。大会期間中の16日(土)には、大手テニススクールのノアインドアステージ、レック興発と、全日本学生テニス連盟の共同主催による「高校生&大学生対象テニスクリニック」が行なわれ、注目を集めた。 【PHOTO】男子シングルスは藤原智也が優勝! 大学テニスの最高峰「2023インカレ」スナップ集! これは夏の全日本学生選手権(インカレ)に続く2回目の試みで、開催趣旨として以下の2点が挙げられている。 ・実業団選手、学生テニス選手との交流を通じて高校生、大学生のテニスレベル向上 ・全日本学生室内テニス選手権大会の周知、集客 2つのスクールに所属するプロや実業団プレーヤー、現在大学テニスで活躍するトップ選手らが、高校・大学生の参加者を指導するというイベント。コーチ陣には早稲田大学出身で元インカレダブルス王者の坂井勇仁コーチ(ノアIS)や近畿大学で活躍した上杉哲平コーチ(同)らが含まれており、上記の趣旨と併せて、学生テニスOBが後進たちへ恩返しをするといった意味合いも含まれていた。 学生連盟からはインカレ王者の藤原智也(慶應義塾大学)、池田朋也(早大)ら正真正銘のトップ選手がコーチ陣に加わり、4面のコートに受講者33名が集まって、充実したクリニックが行なわれた。発起人である坂井コーチによれば、「藤原選手のファンで、はるばる広島から参加してくれた高校生もいました」とのことで、コート上は熱気にあふれ、皆有意義な経験ができたようだ。クリニック後も高校生たちからコーチ陣への質問がやまなかった。 坂井コーチは「こうして学生テニスのファンを増やすような活動と、ファンと学生選手の接点も作っていけたらと思っています」と、イベントのさらなる発展を模索する。「今後もテニス業界で協力し合い、学生テニスの可能性を広げる取り組みにも力を入れて行きたい」と抱負を述べた。 テニスに興味を持つ高校生や大学生が「プレー」と「観戦」の両方を楽しめる貴重な機会。今後も学生大会の恒例行事として、このクリニックが定着していくことを願いたい。 【クリニック参加スタッフ】 ■ノアインドアステージ=坂井勇仁、小見山僚、上杉哲平、畠山尚 ■Team REC=吉田響介、嵒瀬拓磨 ■学生選手=藤原智也(慶大)、池田朋也(早大) 構成●スマッシュ編集部