【RIZIN】元王者ケラモフ、摩嶋を迎える復帰戦へ「スタンドでもグラウンドでも勝ってる」UFC王者との練習も
11月17日(日)ポートメッセなごやにて開催される格闘技イベント『RIZIN LANDMARK 10 in NAGOYA』の試合前インタビューが15日に行われた。 メインイベント(第12試合)のフェザー級マッチで摩嶋一整(33=毛利道場)と対戦する、元同級王者ヴガール・ケラモフ(32=アゼルバイジャン/ORION FIGHT CLUB)は「スタンディングでもグラウンドでも勝ってる」と話し、UFC王者イスラム・マカチェフとの練習も行ってきたと明かした。 【動画】ケラモフが朝倉未来からタップを奪う瞬間! ケラモフは23年7月、朝倉未来に一本勝ちしてフェザー級王座を戴冠。しかし11月、自国開催の大会では、鈴木千裕に1R KO負けし陥落した。その後、母国内でのトラブルで拘留され戦線離脱していたが、かかっていた嫌疑も晴れ、今回は1年ぶりの参戦となる。 対する摩嶋は、キャリア17勝のうち14の一本勝ちを誇る寝業師。20年8月にRIZINへ参戦するとクレベル・コイケら強敵に3連敗するが、その後2連勝。前戦は今年7月の『超RIZIN.3』で、新居すぐるに一本勝ち。元王者のケラモフを下してトップ戦線に割って入りたいところだ。 ケラモフはインタビューで「やはり長いこと間が空いてしまったので、RIZINで早く試合したいとずっと熱望しておりました。それが叶って大変嬉しく思ってます」とし、摩嶋については「彼の試合も見てますし、随分研究もしてきました。私自身の評価としては、自分がスタンディングでもグラウンドでも勝ってると感じています」と自信をのぞかせる。 試合へ向けて、ダゲスタンで現UFCライト級王者のイスラム・マカチェフとも練習をしてきたという。「随分彼(マカチェフ)とは手合わせをしたので、私にとっては大きな助けになったと思います。練習している間に私自身の弱点、スタンディングやグラウンド、 レスリングの体制になった時にこういったところ直したらいいとか、そういった助言ももらいましたので、とても有意義な練習だったと思います」とマカチェフからアドバイスをもらったようで、試合のパフォーマンスがより一層楽しみだ。 また、試合に出られなかったこの1年間は自身にとってどういった教訓があったか聞かれ「間違いをしない人間っていうのはいないと思います。今回の1年間は、私にとって大変辛い時期でもありました。試合にも出られませんでしたし。だから、この1年間の空白を糧にして、さらに自分はこの格闘技に対して精進をして、そして良い試合をすることを自分に誓いました」と振り返る。 強くなった手応えの部分に関しては「やはり時間もあったので、戦いの仕方とかをよく考える時間がありました。以前よりフィジカル面でも強くなったと思いますし、それからスピードもより出てきたと思います。そういったより良くなった点を最大限使用しながら戦いに臨みたいと思います」と説明。 そして、勝敗の鍵を尋ねられると「先ほども言いましたけれども、スタンディングでもグラウンドでも私の方が勝ってると思います。じゃあどういう技法を使って明後日の試合を勝ちにいくのか、具体的には申せませんが、必ず良い内容の試合ができると思っています」と試合で見せつけるとした。 一方の摩嶋は、「練習もしっかりやることやってきたんで、あとはやるだけって感じですね」「(メインを任されたことについて)やっぱり僕は地方からサラリーマン仕事しながらやってきて、今回メインイベントやらせていただけるので、同じような環境の人たちにも良い影響というか、自分が見本となって活躍できたらいいなって思います」とコメント。 ケラモフの印象を問われ「前チャンピオンですし、フィジカルもパンチも極めもある本当にすごく強いファイターだと思います」と評価し、その上で「テーマは特にないですけど、極めて勝つってことだけです」とフィニッシュ宣言。 ケラモフは「スタンドでもグラウンドでも勝てる」と話したが、その点を聞かれると「戦ってみないと分からないとこがいっぱいあるんですけど、自分も組みは得意というか、今回も山口県の仲間たちと一緒に磨いてきたんで、そこはもう譲る気はないですし、 僕の方が勝ってるって試合で極めて見せつけたいです。打撃もやっぱりパワフルなパンチ、相手持ってますし、僕も練習してきてたんで、そこも見せれたらいいなと思います」と力強く語る。 そして「フィニッシュは自分の得意なマウントとかバックとか、どっからでも極めれると思うんですけど、 自分がトップ取って最後は極めるっていう風なイメージしてます」とした。 今回のメインイベントはケラモフが勝利して復活を遂げるか、それとも摩嶋が宣言通り極めてみせるのか、決着の行方を見届けたい。