こんな流鏑馬見たことない! 弓を使わないで的を狙う岐阜県可児市の白鬚神社に伝わる「流鏑馬祭り」
岐阜県・可児市の「白鬚神社(しらひげじんじゃ)」で繰り広げられる「流鏑馬祭り(やぶさめまつり)」は、世にも珍しい方法で矢を射るそう。タレントの寺坂頼我くん(以下、寺坂くん)が、最もアツい人「OMATSURIちゃん」を探しました。 【動画】「的に当てるのムズイっすね」命中なるか? 合計6本の矢を投げる運命の瞬間はこちら【7分40秒~】
まるでダーツのように矢を射抜く! 「白鬚神社」の祭りで行う一風変わった流鏑馬とは
1000年以上の歴史を持つ「白鬚神社」で行われるのは、「流鏑馬祭り」。地域の平穏を祈って、約450年間受け継がれてきました。 (白鬚神社 宮司・不破一光さん) 「的は邪気を表し、矢で射抜く祭り。この地域の安全と厄よけも含めて、騎乗される本人もご覧になる方々も、厄をよけるという祭りでございます」 会場は本殿から伸びる400mの参道。地域の東西から選ばれた代表騎手は、1回の流鏑馬につき、2つの的それぞれを狙います。各1名の代表者が交互に3回ずつ、合計6本の矢を投げるのが決まり。的の高さ2m、直径が約40cmの正方形に対し、竹製の矢は長さ約1m。弓ではなく、馬に乗りながらダーツのように手で的を射るのがこの祭りの流鏑馬です。
「東座」の代表は高校1年生! 騎乗に必要なのは馬との信頼関係
流鏑馬に挑戦するため伝統衣装に着替えていたのは、「東座」代表の塩原快歩くん。今年の春に高校に入学したばかりの15歳です。小学生の頃からパルクールで体を鍛えているそうで、運動神経抜群。 (東座・塩原快歩くん) 「(Qなぜ流鏑馬をやろうと思った?)ママからの後押しがありました。『馬乗ってみなよ』って。やってみたかった。(Qなんで?)カッコイイ。(目標は)射抜く、頑張ります」 快歩くんが流鏑馬に出ることは、地元出身の母・由佳さんにとって念願だったそう。毎年流鏑馬をするのは、乗馬経験のない人がほとんどのため、馬に乗る特訓も欠かせません。快歩くんは受験勉強の合間を縫って、半年間ほぼ毎週、練習に通い続けてきました。 乗馬練習以外にも、道具を取り付けたり、体をきれいにしたりと、長い間を一緒に過ごすことで信頼関係を構築。この関係性がなければ、馬と呼吸が合わず事故に繋がることもあります。