「こちらで療養されては」雅子さま 適応障害で苦悩時に届いていた「エリザベス女王からの手紙」
「もちろんインドネシアと英国では、移動に要する時間も異なりますし、日本とは8時間の時差があるため、お体への負担も少なからず生じます。 ただ、そうした理由だけではなく、雅子さまは、ご体調の維持に万全を期し、現在お出ましにはならない予定の行事にもっと参加されたいとお考えのようです」(前出・皇室担当記者) 精神科医の香山リカさんは次のように語る。 「いまはオンラインでの診療もありますし、大野裕先生の英国への随行は“絶対に必要”というほどではなかったはずです。 しかし英国では、インドネシア以上の注目が集まります。緊張を強いられる場面もあり、お疲れになってしまうこともあるでしょう。そのようなときに、大野先生のアドバイスや笑顔により、安心感を得ることができると思います。 雅子さまが、いまも大野先生を頼られているということではなく、万が一に備えて、またさらに英国ご訪問を充実させるためのご決断とお見受けします」 ■“ぶら下がり取材”に雅子さまもご参加か 渡英前の段階では出席が予定されていないスケジュールのなかで、雅子さまが特に重視されているのは、27日だという。 「天皇陛下がウィンザー城を訪問し、英国王族用の礼拝堂『聖ジョージ礼拝堂』で、エリザベス女王と夫・フィリップ殿下の墓に供花されます。 もちろんご体調次第ということになりますが、雅子さまも陛下とごいっしょに、気にかけてくださっていた“恩人”であるエリザベス女王にご挨拶し、これまでの感謝をお伝えしたいとお考えなのです」(前出・皇室担当記者) さらに英国ご滞在中には、日本では珍しい“ぶら下がり取材”が設定されているのだ。ぶら下がり取材とは、記者が取材対象者を取り囲んで行う取材形式のこと。 「インドネシアご訪問の際、天皇陛下は、仏教遺跡・ボロブドゥール寺院を視察された後、記者たちのぶら下がり取材に応じられ、インドネシアに関する所感なども述べられました。 時間はそれほど長くはないですが、実質は“ミニ記者会見”ともいえます。今回の英国でも陛下は、ぶら下がり取材に応じられる予定です。記者たちの間では、“雅子さまも取材に応じてくださるのではないか”と期待が高まっているのです」(前出・皇室担当記者) 雅子さまが最後に記者会見に臨まれたのは’02年12月、ニュージーランド・オーストラリアご訪問前のことだった。 昨年6月のご成婚30周年、昨年12月の60歳のお誕生日、そして今回のご訪英前と、最近も何度か期待されたタイミングがあったが、実現はしなかった。バッキンガム宮殿での晩餐会など、国賓としての大任を終えられた後なら、雅子さまもリラックスされていることだろう。 「顔見知りの記者もいるでしょうし、現地でかたい雰囲気でなければ、雅子さまにとっても今回のご招待への感謝や、エリザベス女王への思いをお話しになるよい機会になると思います」(香山さん) 天皇陛下に支えられながら闘病20年……。雅子さまが、英国の地で万感を込めて語られるお姿は“快癒会見”ともいうべきものになるに違いない。
「女性自身」2024年7月9日号