「史上最高の蕎麦屋のラーメン」音楽界イチのグルメ通が太鼓判を押す一杯[FRaU]
食のスペシャリスト&グルメに精通する識者で構成される「FRaU Foodies」が、今イチオシの料理やスイーツなどをお届けします。今回はホフディランの小宮山雄飛さんが、蕎麦屋のラーメンをレコメンド。しかも、そのジャンルの中でイチバンと言います。一体、どんなラーメンなのか!?
「蕎麦屋のラーメンというジャンルがある。大抵の場合は醤油味のシンプルラーメンだけど、面白いのは、むしろ最近のラーメン屋のラーメンよりも、我々が思い描く、昔ながらの正統派ラーメンのことが多いんです。つまり、ラーメン屋のラーメンよりもラーメンなのだ。そんな中で最近、自分史上最高と思える蕎麦屋のラーメンに巡りあってしまいました」 雄飛さん史上最高の蕎麦屋さんのラーメンは、自由が丘にある「長寿庵」のメニュー。 長寿庵は、創業約60年。亀屋万年堂の事務所を譲り受けて開店しました。そば、うどん、中華、ご飯ものにセットもの。メニューを見れば、食堂と見紛うほどの充実ぶりです。そして、自由が丘とは思えないリーズナブルな価格で、街の人に長く愛されています。
雄飛さんが「とにかく美味しい!」という「ラーメン」は、「すっきりした味わいながら、しっかりコクもある醤油のスープで、蕎麦屋さんらしく和風の香りを感じます。表面にはうっすら脂が張っていて、いつまでも熱々なのもいい。刻み海苔がかかってるのもいかにも蕎麦屋らしくて面白いです」 スープはとんこつベースで、雄飛さんが言うコクの部分は、しょうがやにんにくによるものでしょう。
「ものすごくウェーブのかかったちぢれ麺は、口当たりが絶妙です」 平打の麺は、おっしゃる通りかなりのちぢれで、あまり見たことのない形状。店主の太田久江さんに聞くと、お店の地下にある製麺室で作られている自家製麺ということがわかりました。 「また、量がたっぷりあるんです。なんとなく、『オバケのQ太郎』に出てくるラーメン大好き小池さんが食べていたラーメンってこんな感じかな?と思わせる、オーソドックスながらどストライクな美味しさです」 雄飛さんがSNSでこちらのラーメンを投稿したところ、それを見て訪れた方がいたとか。太田さんはその現象に対して「うちは蕎麦屋なんだけどねぇ」と驚きつつも、どこかうれしげの表情を浮かべていました。 「ラーメンマニアも知らない、穴場中の穴場です」という長寿庵のラーメン、一度お試しあれ。