【24年J2前半戦ベストイレブン】3トップはゴール量産の長崎・清水・千葉の点取り屋 山口の左SBには大注目【FW・監督・控え編】
■新保海鈴は4バックなら控えではなくベストイレブン
J2前半戦のベストイレブンから、控えメンバーの7人を発表する。候補者が複数いるポジションも多く、違う選手を選ぶべきとの声もあるかもしれない。それでも、ここに選んだ選手たちが、チームの勝利に貢献したのは間違いないはずだ。 GK 市川暉記(横浜FC) 全19試合にフルタイム出場。リーグ最多となる10試合でクリーンシートを達成し、ここまで失点11はリーグ最少だ。ハイクロスの処理、シュートストップともに安定しており、3バックと連携して堅守を構築している。 CB 田上大地(ファジアーノ岡山) アルビレックス新潟から加入し、開幕から3バック中央のポジションを確保。前半戦の岡山は攻撃陣にケガ人が続出したこともあり、勝ち切れない試合も多かった。そのなかで、田上やGKスベンド・ブローダーセンを中心とした守備陣が失点を1試合1点以下に抑えることに力を尽くし、J1昇格プレーオフ圏内の6位での折り返しを実現させた。 左SB 新保海鈴(レノファ山口FC) ベストイレブンを4バックで選ぶなら、左SBは文句なしにこの男だ。攻撃時はサイドハーフやウイングのようにプレーし、リーグ2位タイの7アシストを記録。チームの5位ターンを力強く後押しした。ディフェンスの意識もしっかりとしており、攻守にわたって存在感を見せることができる。
■仙台の前線で軸となっている中島
MF 大西悠介(いわきFC) 3-1-4-2のシステムでアンカーを担い、広範なエリアをカバーしながら攻守にわたってボールに関わっていく。大卒1年目の選手とは思えない存在感で、センターラインを強固にしている。 MF 石浦大雅(愛媛FC) J1復帰1シーズン目を10位で折り返したチームから、4-2-3-1のトップ下を担う石浦を選出。アウェイのベガルタ仙台戦で途中出場から逆転ヘッド、ホームのヴァンフォーレ甲府戦でも逆転の左足シュートをゲット。愛媛が15年以来のひとケタ順位へ食い込むには、後半戦も彼の活躍が不可欠だ。 FW 谷村海那(いわきFC) 在籍5年目の今シーズンは、前半戦だけでキャリアハイの9得点。ゴール前の決定的なエリアへもぐり込み、ワンタッチでゴールを決めている。デザインされたセットプレーからもネットを揺らしており、得点のバリエーションが多いのも特徴だ。 FW 中島元彦(ベガルタ仙台) 森山佳郎監督が2トップの組合せを模索したなかで、前半戦の17試合に先発して前線の軸となった。ロースコアの戦いでしぶとく勝点をつかんでいく仙台で、チームトップの6得点を記録している。セットプレーのキッカーとしても頼もしい。
戸塚啓