【岸和田競輪・GⅠ高松宮記念杯】九州男子は1予の白星なし、3日目は北津留翼と野田源一が2着
<13日・岸和田競輪・3日目> <九州王国 再興へ> 九州男子はこの日も苦戦が続いた。確定板に載ったのは、北津留翼と野田源一だけ。ともに2着と健闘したが、結果として白虎賞には誰も進めなかった。 2Rを走った北津留は「前を取って、自分の番が来たら行くという単純な流れ」と分かりやすい戦法。ただ、終HSで志田龍星が外に浮いた形になり、終HSからの仕掛けを見送った。「ワンテンポ早く行ければ良かったが、少し我慢した。浅井さんも下りてきて、バックを入れた」。終2角では志田マークから切り替えていた浅井康太を抜くときに減速。それがなければワンツーまであった流れだった。この出来なら4日目以降も大いに期待できるが、2予は山田庸平の番手。山田は「北津留さんにはいつも先輩なのにお世話になっている」と、山田に志願されての番手回り。重要な役割を担う。3番手の荒井崇博も含めて、確定板独占を目指す。
9Rの野田は、単騎戦で臨んだ。逃げた藤井侑吾ラインの3番手キープから直線で強襲。番手の志智俊夫は抜けなかったが、藤井には先着した。「久々のレースにしては上々だった」と、5月にあっせんが止まっていたがブランクは感じさせない。秋田出身だが「暑さは大丈夫。控え室はエアコンが効いているので、熱くなるクリームを塗っているくらいです。暑いのはレースの3分だけ」。2予も嘉永泰斗―小川勇介とは別で、得意の単騎戦を繰り広げる。 九州勢最後のGⅠ制覇は中川誠一郎が脇本雄太を差し切った5年前、ここでのこの大会。長いトンネルを抜け出せるか、2予を走る8人の走りに懸かっている。