レッドブルF1ドライブ直後のハジャーが予選最速。宮田は0.007秒差でスプリントレースのポールポジションを逃す|FIA F2シルバーストン予選
FIA F2の第8ラウンド、シルバーストン戦の予選が行なわれ、アイザック・ハジャー(カンポス)がトップタイムを記録した。宮田莉朋(ローディン)は11番手だった。 【リザルト】FIA F2シルバーストン予選タイム結果 イギリスはシルバーストン・サーキットを舞台に、F1イギリスGPに併催されているFIA F2の第8ラウンド。フリー走行は雨絡みのコンディションで行なわれ、FIA F3の予選も雨絡みだったが、F2の予選はドライコンディションでの幕開けとなった。 セッション序盤から各車が積極的に周回を重ねたが、まず速さを見せたのがプレマのオリバー・ベアマン。直前にF1のフリー走行1回目でハースのマシンをドライブしたばかりだったが、ハイテックのポール・アーロンを僅かに抑えて首位に立った。タイムは1分40秒918だった。 ただまだまだ各車のタイヤは衰えていないようで、デニス・ハウガー(MPモータースポーツ)やガブリエル・ボルトレト(インヴィクタ)らが、次々とタイムを更新していった。 そんな中、さらにタイムを伸ばしたのがアーロンで、1分40秒181をマーク。自身の1回目のアタックを0.8秒ほど上回ってみせた。 これでセッションは折り返しとなり、アーロンの後方にはクシュ・マイニ(インヴィクタ)、ザク・オサリバン(ARTグランプリ)らが続いた。宮田は序盤のアタックを終えた時点で16番手だった。 残り10分という頃から、各車がタイヤを交換して再びコースイン。念入りにタイヤを温め、アタックに入っていった。 このアタック2回目の序盤には、アーロンが手痛いスピン! タイヤを痛めてしまうことになった。 MPモータースポーツのフランコ・コラピントとハウガーが1-2を占めるシーンもあったが、これを上回ったのがカンポスのアイザック・ハジャー。ハジャーもF1のFP1をレッドブルのマシンで走ったばかりのドライバーである。これにヴィクトー・マルタンス(ARTグランプリ)が続いた。宮田も10番手まで上げ、最後のアタックを迎えることになった。 首位のハジャーは、今のタイムで十分だと判断したか、ピットへ帰還した。 その間に、宮田のチームメイトであるゼイン・マローニがアタックを決めて9番手に浮上。これで宮田は11番手となり、トップ10から弾き出されてしまった。 このマローニの他に目立って順位を上げるドライバーはおらず、ハジャーが1分39秒368で首位。日曜日に行なわれるフィーチャーレースのポールポジションを獲得した。2番手マルタンスに約0.3秒の差をつける、圧倒的なペースだった。 以下ハウガー、コラピントと続き、ベアマンが5番手となった。 土曜日のスプリントレースは上位10名がリバースグリッドとなるため、10番手につけたプレマのアンドレア・キミ・アントネッリがポールポジションからスタートする。宮田は0.007秒差でトップ10入りを逃し、リバースグリッドの恩恵を受けることはできなかった。
田中健一