田中圭、40代に突入した今思うこと 年齢を重ねて掴んだ芝居の“手応え”とこれから
田中圭、自身に“大きな影響”を与えた『おっさんずラブ』について語る
●次に挑戦したいのは「ダークな雰囲気の役」 ーー2024年で40代に入られ、ご自身も父親としての経験をお持ちですが、夫役や父親役を演じる際に感じる変化はありますか? 田中:やっぱり年齢を重ねて、夫役や父親役でオファーされることが増えたなとは感じます。今作のような赤子の父親となると、だいぶ昔の記憶。ですが、幼い子どもを持つ父親の気持ちは、自分が当時経験した時よりも解像度が上がっていると感じています。夫役や父親役は、時間が経って、年齢を重ねたことによってようやく掴める感覚があるなと思っています。 ーー興味深いです。田中さんの俳優としてのキャリアを振り返ってみて、「成長したな」と感じる部分は? 田中:台本の読み方は20年前とでは絶対に違います(笑)。 台本にないセリフや台本に描ききれない隙間を埋めることへの恐怖心がなくなった感じはあります。自分が映っている時よりも、自分の相手をメインに撮っている時の方を一生懸命演じて伝えたいという感覚です。昔は「役柄的にこのセリフ通りだと少し違和感があるな……」と思うこともありました。少しずつ変化はありましたが、僕のその考えを完全に壊した存在として、やはり『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)の影響は大きいです。台本はありますが、『おっさんずラブ』はその場で生まれるものの力が大きくて。台本だけでは絶対に描ききれない部分があると思うんです。 ーー今後挑戦してみたい役や、 ロールモデルがいれば教えてください。 田中:綾野剛くんが『地面師たち』(Netflix)で演じていたようなダークな雰囲気の役は挑戦してみたいです。性格が悪い役は演じたことがありますが、職業的にはあんまり経験がなくて(笑)。皆さんもダークなイメージの田中圭はまだあんまりないと思うので、40代、50代と、これからもいろいろな姿を見せていきたいなと思っています。 参照 https://realsound.jp/movie/2024/10/post-1814097.html
佐藤アーシャマリア