（ブルームバーグ）： 米名門コロンビア大学は５月15日に予定されていた大学全体での大規模な卒業式を中止した。

「規模を縮小し学部単位で祝う式典が生徒と家族にとって最も意義深いものだというのが、生徒たちの強い考えだ」と大学側は６日の声明で説明。「そうした学部での祝賀式典を安全かつ円滑に行い、尊厳あるものにすることにわれわれは力を入れていく」と表明した。

イスラエルとイスラム組織ハマスの戦争が長引き、反戦を訴える学生運動がエスカレートしている。その象徴的存在となったコロンビア大学では、キャンパス内の建物を数十人が占拠し、警察が突入する事態に発展した。大学は警察に17日まで学内待機を継続するよう要請し、周辺への立ち入りも制限された。

「当校のコミュニティーにとってこの数週間は信じがたいほど困難な時期だった。卒業という経験を本当に特別なものにすることに力を入れると同時に、引き続き学生らの意見を聞きながら、５月15日には大規模で公式なセレモニーに代わる祝祭的なイベントを催す可能性を検討している」と大学は明らかにした。

原題：Columbia Cancels Main Commencement Event After Weeks of Turmoil（抜粋）

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