アトレティコ、グリーズマンの2発などでジローナとの直接対決に逆転勝利!13シーズン連続のCL出場権獲得へ大きく前進
13日のラ・リーガ第31節、アトレティコ・マドリーは本拠地シビタス・メトロポリターノでのジローナ戦に3-1で勝利した。 勝ち点65で3位に位置するジローナと、彼らを7差で追う4位アトレティコの直接対決。アトレティコは次のミッドウィークにチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグ、アウェーでのボルシア・ドルトムント戦を控えるが、5位アスレティック・ビルバオが勝ち点2差で迫ってる状況で、決して気を抜くことは許されない。たとえチームやサポーターにとってCL優勝がどれだけの悲願であっても、シメオネ監督が「私たちは12年連続でCL出場を果たしているからこそ現在のスタジアム、現在の選手たちを擁し、あらゆるチームと競えているんだ。このクラブの目標は明確だよ」と語る通り、財政&スポーツ面の両面で成長を続けるクラブにとってはCL出場権獲得が最優先だ。 アルゼンチン人指揮官はGKオブラク、DFモリーナ、サビッチ、エルモーソ、ヘイニウド、MFロドリゴ、デ・ポール、コケ、サウール、FWアンヘル・コレア、グリーズマンをスタメンで起用。5-3-2ではなく懐かしい4-4-2のシステムを採用したが、キックオフからわずか4分後にジローナの先制点を許してしまう。サビーニョに左サイドを突破されたことをきっかけにして、ヤン・コウトのグラウンダーのクロスからドフビクにネットを揺らされている。 いきなりビハインドを負ったアトレティコはその後、ジローナの手堅い守りを前に攻めあぐね、また彼らの縦に速い攻撃からさらなる失点の危機を迎える。4バックの守備が安定しないことを受けたシメオネ監督は20分過ぎにいつもの5-3-2のシステムに戻することを決断(ロドリゴが右サイドハーフから左ウィングバックとなり、サウールが左サイドハーフから左インサイドハーフに)。これによって後方の脆さを解消し、攻撃に専念できるようになると、32分に同点に追いついた。グリーズマンの左サイドからのフリーキックにボックス内右のエルモーソが頭で合わせ、これがミゲル・グティエレスのハンドを誘発。このPKをグリーズマンがしっかりと決め切っている。 スコアをタイに戻したアトレティコは40分、サウールが負傷したためにシメオネ監督は交代でモラタを投入。すると前半AT6分、そのモラタを起点に逆転弾も生まれた。背番号19は相手選手のクリアを跳ね返し、ゴールラインへ向かったボールに自ら全速力で駆け寄ると、華麗なルーレットによるボールタッチでラインを割るのをギリギリで防ぎ、ほかの選手たちの動きが止まっている間にクロスを送った。そしてファーのアンヘル・コレアがこのボールに頭で合わせて、GKガッザニーガの守るゴールを破っている。 2-1として試合を折り返したアトレティコは、50分に3点目も記録。右サイド、デ・ポールが送ったクロスをソリスがクリアし損ね、こぼれたボールを拾ったグリーズマンが右足のシュートでこの試合2点目(ラ・リーガ13得点目)を決めた。2点のリードを得たシメオネ監督はその後、ドルトムント戦に向けた休みと試運転をかねてグリーズマン、リケルメ、デ・ポールを下げてサムエウ・リーノ、ジョレンテ、アスピリクエタを投入。終盤にはモラタが決定機を逸し、またドフビクの決定機を許す場面もあったが、ジローナのさらなるゴールを許すことなく試合終了のホイッスルを迎えている。 連勝の4位アトレティコは勝ち点を61として、3位ジローナとの差を4まで縮め、5位アスレティックには暫定で5差をつけた。13シーズン連続となるCL出場権獲得および3位以内の座を確保するために、大きな一歩を踏んでいる。