【オーストラリア】豪4月新車販売18.3%増、HVシェア2倍超に
オーストラリア自動車産業会議所(FCAI)は3日、4月の新車販売台数が9万7,202台となり前年同月比で18.3%増加したと発表した。販売台数に占めるプラグインハイブリッド車(PHV)とハイブリッド車(HV)の割合は18.3%となり、前年同期の7.5%から大きく拡大した。一方、電気自動車(EV)の割合は6.4%で、前年同期の7.9%から減少している。 販売台数に占める電動車(EV、PHVおよびHV)の割合は24.6%だった。 新車販売のうち55.7%を占めたスポーツタイプ多目的車(SUV)は、前年同月比17.6%増の5万4,135台。SUVを除く一般乗用車の販売は14%増の1万7,314台だった。 メーカー別では前月から順位は変わらず、トヨタ自動車が2万711台で1位。2位はフォード(8,648台)、3位はマツダ(7,301台)だった。 モデル別では、トヨタの「RAV4」が5,857台で1位となった。2位はフォードの「レンジャー」で5,569台、3位はトヨタの「ハイラックス」で4,693台だった。自動車専門サイトのドライブによれば、トヨタの販売台数の50%以上がHVだったという。 州・準州別では、◇南オーストラリア州:33.5%増◇タスマニア州:31.9%増◇ビクトリア州:19.2%増◇西オーストラリア州:18.1%増◇ニューサウスウェールズ州:16.9%増◇クイーンズランド州:14.8%増◇首都圏特別区(ACT):14.5%増◇北部準州(NT):12.9%増――と全ての州・準州で増加した。 新車販売台数は通常売り上げが停滞する4月も引き続き伸びており、FCAIのウェーバー代表は、「消費者の新車購入に対する強い信頼感がわれわれの予想を上回っていることを示しており、厳しい経済状況の中でも業界が回復に向かっている証しだ」との見方を示した。