伊藤紗弥がボディーへのヒザで2RKO勝ち。日本vsタイの対抗戦で唯一のKO決着【RWS】
「Rajadamnern World Series 日本大会(RWS JAPAN)」(2月12日、東京・後楽園ホール)でWMC世界女子ミニフライ級王者の伊藤紗弥(尚武会)がノンミン・トール ソンキアット(タイ)と対戦し、2Rに2つのダウンを奪いKO勝ちを収めた。 RWSはムエタイの聖地であるタイのラジャダムナンスタジアムで開催されている世界最高峰の立ち技格闘技イベント。今回は日本での初開催となる記念すべき大会だった。 ノンミンは2019、2021年、2022年の「タイ国アマチュアムエタイユース」金メダリストで、2022年の「タイ国キックボクシング大会」金メダリスト。 1R、ともにオーソドックスの構え。ノンミンは右ミドルから右ストレート。伊藤もミドル、ローからパンチ。伊藤はミドルをキャッチしてパンチ。ノンミンが切れのいいストレートを放つが、伊藤は圧をかけて詰めるとパンチ、ヒジを打ち込んでいく。そして蹴り足をつかんでパンチ。右ローを連打していく。オープンスコアはジャッジ3者とも10-9で伊藤。
2R、ともにミドルを打ち合う。そしてパンチにつなげる。伊藤の右フックでノンミンがダウンもこれはスリップ。ノンミンはワンツー、そして右の縦ヒジ。伊藤はワンツーから左の縦ヒジ。ロープに詰めて左の三日月蹴りをボディーに打ち込むとパンチからヒザをボディーに叩き込み、ダウンを奪う。立ち上がったノンミンも果敢に打ち合いに出て、右ストレートを伊藤の顔面に浴びせるが、最後は伊藤がヒザをボディーに叩き込み、ノンミンの体がくの字になったところでレフェリーが試合を止め、伊藤がKO勝ちを収めた。 今大会ではメインカードとして日本vsタイの7対7の対抗戦が行われたのだが、メインイベントで行われた「ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級(52.16kg)タイトルマッチ」で名高・エイワスポーツジム(エイワスポーツジム/暫定王者)がプレーオプラーオ・ペップラオファー(タイ/正規王者)を判定で破り王座を獲得したものの2~6試合目は日本勢は全滅。メインカードでのKO決着は伊藤のみだった。