巨人は先制点が幻と消えドロー 阿部監督は悲観せず「前向きに…敵地の引き分けは勝ちに等しい」
(セ・リーグ、広島0―0巨人=六回表途中降雨コールド、6回戦、巨人3勝1敗2分、21日、マツダ)ようやく手にしたリードだったが…。3位・巨人は五回降雨コールドゲームでスコアレスドロー。六回の先制点は幻と消えたが、阿部慎之助監督(45)は悲観しなかった。 【写真】降雨コールドを宣告するスコアボード 「前向きに考えていこう。負けなかったしね。こういう1週間は、長いシーズンをやっていればある。みんなもだんだん、(状態が)上向いてきているし」 六回無死一、三塁で小林が中犠飛を記録した直後に降雨中断。そのまま試合終了となったため、六回の得点は認められなかった。 勝機はあった。阿部監督は四回1死満塁で小林にセーフティースクイズのサインを出した。「一塁手が後ろに下がってくれていたから」と相手シフトの隙を突く意図があったが、バントは投手前に転がり本塁封殺。続く吉川は左飛に倒れた。 五回無死一、二塁ではオコエが送りバントを失敗。「反省点は、バントで送れないことだけだから。難しいのは分かっている。そこを決めてこそ、点になりやすい。それが野球」と、チームとして成功率6割の犠打を課題に挙げた。 16日から甲子園、マツダスタジアムと続いたビジター6連戦は3敗3分け。2度の雨天コールドゲームを含めた3度のドローがあった。それでも阿部監督は「敵地の引き分けって勝ちに等しいと思う。3勝3敗だと思って」と前向きに捉えた。(谷川直之)