【MLB】ヤンキース・ブーン監督が続投へ 球団が来季の契約オプションを行使 今季は15年ぶりのリーグ優勝
日本時間11月9日、ヤンキースはアーロン・ブーン監督の来季の契約オプションを行使したことを正式に発表した。ブーンは10年間の長期政権を築いたジョー・ジラルディの後任として2018年からヤンキースの指揮を執っており、来季が就任8年目のシーズン。2021年オフに結んだ3年契約が今季限りで終了し、来季の契約は球団側に選択権のあるオプションとなっていたが、ワールドシリーズ敗退で批判を受けているとはいえ、チームを15年ぶりのリーグ優勝に導いた指揮官をヤンキースは引き留めることを選択した。 2024年ポストシーズンの日程・結果一覧 現在51歳のブーン監督は就任からの7シーズンで603勝429敗(勝率.584)を記録。2023年以外の6シーズンはポストシーズンに進出し、2019年、2022年、2024年と地区優勝も3度達成している。最初の7シーズンで6度ポストシーズンに進出した監督はメジャー史上2人だけ。ブーンのほかには、就任から9年連続でポストシーズン進出中のデーブ・ロバーツ監督(ドジャース)が達成しているだけである。 ブーン監督は「このチームの指揮を任せてもらえるという信頼を寄せていただいていることに感謝します。これはチャンスであると同時に、責任でもあり、軽く考えることは決してありません」とコメント。「多くの意欲的で才能豊かな選手たち、コーチ、スタッフに囲まれて毎日仕事ができるのは、非常に素晴らしい特権です」と名門ヤンキースの監督という仕事のやりがいに言及した。 ブライアン・キャッシュマンGMは「アーロンは我々のクラブハウスに安定をもたらす存在であり、選手たちと信頼関係を築き、その関係性を深める能力を持っています。常に厳しいプレッシャーのかかる状況で、一貫してこうした能力を発揮していることで、球界最高の監督の1人であり続けています」とブーンを称賛。「来季の優勝を目指すうえで、我々の仕事はまだ終わっていませんが、アーロンが来季も監督を務めてくれることを嬉しく思います」と語った。 ブーン監督の通算603勝は、ヤンキース史上7位の数字。また、ポストシーズン通算22勝も球団史上5位に位置している。とはいえ、これまでの7シーズンでワールドシリーズ制覇は1度もなく、来季こそは名門ヤンキースを頂点に導くことがブーン監督の目標となっているはずだ。