『推しの子』は女児の間でも大人気?人気作と肩を並べる様子に驚き…意識調査では「恋バナ」を超える話題のネタに
東京ビッグサイトで催された「東京おもちゃショー2024」が9月1日に閉幕。会場では「プリキュア」シリーズなど、従来から人気の高い女児向けアニメ関連商品が注目を集めるなか、意外にも「【推しの子】」が女児や女子小学生の間で人気を博しているとして話題となっている。 【画像】「ちゃお」編集部調べによる「話のネタ」調査でアニメが多数ランクイン…複数の調査資料を見る(全2枚) SNS上では、バンダイ系ブースの外周を撮影した投稿がソーシャルメディアで10万件以上の「いいね」を獲得していた。投稿された画像などには「おジャ魔女どれみ」「ぴちぴちピッチ」「しゅごキャラ!」といった定番作品と肩を並べるように「【推しの子】」のキャラクター・アイの姿が確認できる。 『【推しの子】』は、赤坂アカ×横槍メンゴの豪華タッグがおくる同名漫画を原作としたアニメ作品。地方都市で産婦人科医として働くゴローと、彼の推しのアイドル・アイが最悪の出会いを果たしたことから始まる。同作は「週刊ヤングジャンプ」(集英社)にて連載中で、一般的に中高生以上の読者層をターゲットにしていると考えられている。 しかし、コンテンツに触れる主要メディアがテレビからインターネットへと移り変わる潮流は若年層も例外でなく、小学生の間でも人気アニメの流行が反映されているようだ。
アニメの話題は「恋バナ」よりも優先度高い?意識調査で明らかに
ADKマーケティング・ソリューションズが2023年7月に実施した調査によると、「直近1か月以内で特に注目または気になっているアニメ・漫画作品」という設問で、「【推しの子】」が小中学生女児において1位を獲得。また、小学校低学年の男児を除く全ての層で10位以内にランクインしている。 さらに、「【推しの子】」のオープニング楽曲アイドル」の人気も小学生の間で高まっているという。小学生の子を持つ保護者からは「(低学年の子どもが)歌えるようになった」「運動会のダンスプログラムの課題曲になっている」といった声も散見されている。 一方で、原作・アニメともに初回の展開からやや刺激的な内容を含んでいるため、特に小学校低学年の保護者のなかには「見せるのは早いか」などと、複雑な心境を抱える人も少なくないようだ。 小学館が2024年1月号の『ちゃお』で実施した調査では、「友だちの間でよく話に出るもの」という設問で「【推しの子】」が「恋バナ」を押さえてトップとなった。また、アニメ人気は「【推しの子】」に限らないようで、9位には『推しの子』と同年にアニメ化が行われた「葬送のフリーレン」が、12位には「薬屋のひとりごと」がランクインしており、人気の高さが伺える。 『ちゃお』編集長は「2023年にJS(女子小学生)が興味があったのは漫画やアニメ、恋バナ、メイクでした。この傾向は2024年も引き継がれそうです」とコメントしていた。
編集部 経済・社会担当