4年ぶり出場の星稜は選手層の厚さが強み、2018年の準優勝以上の結果を狙う!<明治神宮大会出場校紹介>
【神宮大会チーム紹介】 第54回明治神宮野球大会が15日に開幕する。北信越地区からは星稜が4年ぶりに出場。今夏の甲子園でベンチ入りしていた選手が8人残っており、投打に戦力が充実している。まずは勝ち上がりを見ていきたい。 【一覧】高校生注目選手リスト34人
体調不良続出も選手層の厚さで勝ち上がる
★石川県大会の戦績 2回戦 6-2 金沢龍谷 3回戦 12-0 大聖寺実 準々決勝 8-1 金沢 準決勝 5-3 金沢学院大附 決勝 6-5 日本航空石川 ★北信越大会の戦績 1回戦 9-3 松商学園(長野) 準々決勝 10-0 敦賀(福井) 準決勝 6-1 北陸(福井) 決勝 1-0 敦賀気比(福井) 安定した試合運びで勝ち上がったように思われたが、大会期間に体調不良者が続出。北信越大会ではエースの佐宗翼(2年)、主将の芦硲晃太(2年)、旧チームからレギュラーの専徒大和(2年)が準々決勝まで出場することができなかった。主力選手を欠く中でも勝ち上がることができたことで選手層の厚さを証明している。 強みは投手力の高さ チームのストロングポイントは投手力。1年夏から甲子園のマウンドを経験している佐宗は制球力の高さとキレのある変化球を武器とする左腕だ。夏までは技巧派の印象が強かったが、夏から秋にかけてストレートの威力が増している。北信越大会準決勝の北陸戦では141キロに最速を更新し、救援した決勝の敦賀気比戦でも安定して130キロ台後半をマークしていた。 佐宗が離脱していた間に主戦を務めた道本想(1年)は最速140キロの本格派右腕。力のあるストレートで押し込む投球が持ち味だ。北信越大会では準決勝を除く3試合で先発。19回3分の1を投げて2失点の好成績を収めた。守備陣も北信越大会4試合で1失策と安定しており、守りから崩れる心配はない。 経験豊富な打者陣も牽引 打撃陣は北信越大会の決勝こそ敦賀気比の竹下海斗(2年)に抑え込まれたが、それまでの3試合では6点以上奪っている。敦賀戦で8点、北陸戦で4点を1イニングで奪うなど、ここぞの場面での集中打が光る。 芦硲、服部航(1年)、萩原獅士(2年)のクリーンアップは強いスイングを見せる。下位打線にも長打力のある能美誠也(1年)や経験豊富な専徒が控えており、打線に切れ目はない。二遊間を組む吉田大吾(2年)と中谷羽玖(2年)の1、2番コンビはセンスのある好選手だ。ベンチにも敦賀気比戦でサヨナラ打を放った中島幹大(2年)など力のある選手が控えており、主力が離脱しても穴を埋められるだけの人材が揃っている。 北信越の盟主として準優勝に終わった2018年以上の結果を残せるか。初戦は2年連続準優勝の広陵(広島)が相手だが、一歩も引かない戦いを見せてほしい。