新極真会が空手界過去最高の賞金総額3000万円のワンデイトーナメント「空手Champion of Champions」を開催
新極真会が4月26日、都内で会見を開き、フルコンタクト空手における世界最強を決める新たな大会「第1回空手Champion of Champions」の開催を発表した。 同大会は賞金総額3000万円、優勝賞金1000万円。この空手界では過去最高額の破格の賞金をめぐり、国内外から選ばれた王者クラスの男女各8選手が体重無差別のワンデイトーナメントを戦う。 この日の時点で男子7人、女子6人の出場が決定。会見には男子の岡田侑己、渡辺優作、女子の鈴木未鉱、網川来夢が登壇した。 会見の冒頭、大会実行委員長の緑健児代表が「今から5年前に第12回世界大会を開催いたしました。その大会の中に素晴らしい選手がたくさんいました。なんとかこの選手たちに新たな舞台で活躍する舞台を作れないかと思いました。考えに考えた末、世界から男子8名女子8名の王者を集って、王者の中の王者を決める大会を開催しようと決意しました。あれから5年の月日が経ちましたが、大勢の皆様に支えられ、第1回大会を開催する運びとなりました」と構想5年の大きなプロジェクトのもと生まれた大会であることを口にした。
そして「この大会の目的は2つ。一つは海外、日本の選手を大勢の皆様に知ってもらい、この大会から空手のスター選手を輩出すること。もう一つは新極真会はアマチュアの団体として活動していますが、選手はプロに負けないくらい厳しい稽古を乗り越えて、この大会に挑みます。この選手たちの努力に報いるためにも奨学金を少しでも多くお渡しできたらと思いました」などと大会の目的を説明。また「私たち新極真空手、フルコンタクト空手は大勢の子供たちが日夜、王者を目指し頑張っています。子供たちは私たちの宝でもあります。この子供たちがKCCの大会を見て感動し、いつの日か出たいなと思えるような夢のある大会を育てていきたい。そして一番お伝えしたいことは、空手は武道の団体です。礼に始まり礼に終わる。対戦相手を尊敬し、試合が終われば友情をはぐくむ。この素晴らしい武道精神を今一度、日本から世界に発信していきたいと思います」とも語った。 大会はフルコンタクトルールで行われ、試合時間は3分2分、準決勝以降は3分2分2分。女子は本戦が2分となる。体重判定や試し割り判定のないマスト判定ルールが採用される。 小井泰三運営委員長は大会の特徴として「8名の厳選された王者のトーナメント。それぞれ世界のスーパーヘビー級の王者が初戦から当たる。これまでの全世界大会は最大8試合戦う。ダメージが蓄積し、削られいくなかでの手負いの獅子の状態で上位の対戦を迎えるが、この大会は初戦からスーパーヘビー級の優秀選手が激突するというのが見どころとなる」などと語った。