初めてサヨリを釣り上げた愛ちゃん

　浜名湖のサヨリ釣り。実は、初めて狙う魚でしたが、浜名湖でこんなに釣れるとは意外でした。針にかかると小さなカジキのようにジャンプする姿に大興奮！　なんと３０センチを超える大物など、２時間ほどで３０尾以上を釣り上げて大満足な一日でした。 ＊＊＊＊ 　「釣ったことのない魚を釣りたい」という思いがここ数年やまないのですが、その中のひとつがサヨリでした。他の魚とは違い、専用の仕掛けを使用しなければ、ほぼ釣れない獲物。五目釣りでは、なかなかお目にかからない魚で、私は今まで一度も釣り上げたことがありませんでした。 　サヨリは、群れをなして表層（というか水面下）にいます。狙えば、釣れそうな魚ですが、堤防で釣れているのを見たのも一回くらいで、自分の中では“幻の魚”。浜名湖にサヨリがいる事は知っていましたが、どうやって釣るのかも謎でした。 　そんな話を黒船屋の朝倉船長にしていたら、「釣らせてやる」という心強い言葉を頂き、早速、乗船！　船長はポイントに着くと船を錨（いかり）で停めます。仕掛けは、カゴにアミエビを入れて、小さな針にも丁寧にアミエビを付けて潮下に向かって流します。仕掛けはある程度のところで止めますが、ウキが付いているので目視することができます。 　最初のうちはアミエビをまき、仕掛けを回収することを繰り返します。そうしていくうちにどこからか、サヨリが集まり始めました。ウキの少し後ろには針が付いています。そこらの水面がワラワラと波うっています。これは水面下でサヨリがアミエビに狂っている証拠。その瞬間ウキがサーっと横に引っ張られました。少し強めにサオをあおって合わせをいれます。するとウキの後ろでジャンプするサヨリが！　思っていたよりもビッグサイズ。仕掛けの糸が細いので、慎重にリールを巻いて船に取り込みます。 　なんと、３０センチを超える大物です。その間にもアミエビをまき、サヨリを散らさないようにします。サンマ級がポンポン釣れてあっという間にクーラーいっぱいに。２時間ほどで３０尾以上も釣れましたが、持ち帰る分だけで終了にしました。 　浜名湖で釣りたい魚がいたら、ぜひ黒船屋の朝倉船長に問い合わせてみてください。小さな魚からカジキまで。きっと親身になってくれますよ！ （三浦　愛） 　サヨリの酢の物 　▽材料　サヨリ３０センチ程１尾、生ワカメ３０グラム、白ゴマ適量、米酢大さじ２、しょうゆ適量 　▽作り方 　〈１〉サヨリは３枚おろしにして腹骨をすく。 　酢に漬けて（分量外）５分ほど置いておく。 　〈２〉皮を手でむき（ぺりぺりとはがせます）、斜めに細く切る。 　〈３〉ワカメは食べやすい大きさに切る。 　〈４〉ボールでサヨリ、ワカメ、酢、しょうゆを混ぜ合わせる。盛り付けたら完成。