授賞式に出席した（前列左から）内田有紀、石橋静河、草彅剛、若葉竜也（後列左から）司会の有働由美子、比嘉梨乃、正門良規、司会の三谷幸喜さん

　〝世界に見せたい日本のドラマ〟を表彰する「東京ドラマアウォード２０２４」授賞式が２８日、東京都内で行われ、単発ドラマ部門の作品賞グランプリを獲得したＮＨＫ「デフ・ヴォイス　法廷の手話通訳士」で主演した草彅剛（５０）が主演男優賞、連続ドラマ部門優秀賞のＮＨＫ「燕は戻ってこない」に主演した石橋静河（３０）が主演女優賞、内田有紀（４８）が助演女優賞を獲得し、授賞式に登壇した。 　手話通訳士を演じた草彅は「僕はドラマっ子、テレビドラマで育ちました。その中で感動し、きょうこの賞をもらってテレビドラマの力は僕の頭から離れない。何を言ってるんでしょうか？」と喜びを語り、「人間は時間が限られていて自分のエネルギーをどこで投資するか。これからも自分の命を燃やしていきたい」と決意を表した。 　授賞式は脚本家で映画監督の三谷幸喜さん（６３）とフリーアナウンサーの有働由美子（５５）が司会を務め、息の合ったユーモアあふれるトークで授賞式を盛り上げた。 　石橋は三谷さんから「誕生日が一緒」と紹介され、「うれしいです。ドラマは、貧困や格差も描き、体が思わず動くような脚本をはじめ皆さん素晴らしい方で本当に感謝しています」とあいさつした。共演した内田は登壇すると「この空気を吸いたいと思います。素敵な賞をもらえてうれしい」と感謝。さらに「（役柄を）血や骨、肉にまで染み込ませなくてはならないリアリティーのある作品でした」と振り返った。 　連続ドラマ部門優秀賞の関西テレビ「アンメット　ある脳外科医の日記」で助演男優賞を獲得した若葉竜也（３５）は「企画の立ち上げから現場のワンカットまで納得するまで話し合って作り上げた作品です」と語った。 　連続ドラマ部門グランプリはＴＢＳ「ＶＩＶＡＮＴ」が獲得、福澤克雄監督は壇上で「テレビの復権です。良いものを作れば見てくれることが証明された」と強調した。 　ＴＢＳ「不適切にもほどがある！」は連ドラ部門優秀賞のほか、宮藤官九郎（５４）が脚本賞、金子文紀さんが演出賞、ヒップホップユニット「Ｃｒｅｅｐｙ　Ｎｕｔｓ」が「二度寝」で主題歌賞に輝いた。 　ローカル・ドラマ賞ではＡＢＣテレビ「京都のお引越し」に出演したＡぇ！ｇｒｏｕｐの正門良規（２７）らが受賞した。 　東京ドラマアウォードは放送番組の海外展開を見据え０８年に創設され、今回で１７回目の開催。海外展開での商業性、市場性を焦点に魅力あるドラマを表彰している。