“井上尚弥vs中谷潤人”は実現するか? あのネリ戦を目撃した中谷本人が明かす「モンスターへの本音」 弟・拓真との統一戦を熱望する理由
井上拓真とのバンタム級統一戦を熱望する理由
現在、バンタム級はWBCが中谷、WBAが井上拓真、WBOは武居由樹、IBFは西田凌佑と日本人王者が独占する。なかでも中谷が統一戦を熱望するのが井上尚弥の弟・拓真だ。 それは拓真を倒して尚弥へ、というストーリーを思い描いているのではない。純粋に一人のボクサーとして拓真を高く評価しているからだ。 「キャリアもあるし、実力もすごくある選手。評価はすごくあるなっていうところです。(尚弥戦へ)繋がってくればいいなくらいで、バンタム級で評価のある選手とやれば、おのずと評価をもらえると思う」 中谷は「評価」という言葉をよく使う。目標の試合を実現させるため、PFP1位を目指すためには、数字だけではない、目に見えない「評価」が必要になる。それは「誰と闘ったか」であり、「どのように勝ったか」に行き着く。 「やっぱりノックアウトというのは見てもらっている人たちにもすごくわかりやすい。もちろんそれだけがボクシングじゃないんですけど、分かりやすく評価をもらえるというところで大事かなと思っている。KOは意識しますね」
中谷が語る「僕の強み」
中谷は稀有なボクサーだ。身長172センチ、リーチ176センチを生かした離れたボクシングだけではなく、接近戦でも器用に手を畳んでショートアッパーなどのパンチを放つ。 「遠い距離でも近い距離でもできる、というところは自信がありますね」 中学卒業後に単身渡米。そこでトレーナーのルディ・エルナンデスから接近戦を指導された。近い距離は相手のパンチも届くため、危険だ。より集中して動きを止めない、手を出さずにブロッキングだけで凌ぐ、といった条件をつけて練習することも多かった。徹底的に磨き、いまや離れてよし、近づいてもよし。対戦相手や戦況に応じて闘い方を変えている。 「ボクシングは相手が嫌がることをやらないといけない。遠い距離が嫌なら離れて、近い距離が嫌なら近づいて、両方できるのは僕の強みだと思っています」
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