【深ヨミ】モーニング娘。'24最新アルバムの初週地域別販売動向を過去作と比較調査
2024年12月4日公開のBillboard Japan週間アルバム・セールス・チャート“Top Singles Sales”(集計期間:2024年11月25日~12月1日)で30,306枚を売り上げて4位を記録したモーニング娘。'24の『Professionals-17th』。 その他の画像 11月27日にリリースされた同作はモーニング娘。'24の17thアルバムで、初回生産限定盤と通常盤の2形態でリリースされている。また、本作は16期メンバーの櫻井梨央、17期メンバーの井上春華・弓桁朱琴にとっては初、12月6日にグループを卒業した10期メンバーの石田亜佑美にとっては最後のオリジナル・アルバムとなっている。 ここでは、SoundScanJapanの販売データを使用し『Professionals-17th』の販売動向を調査する。図1()は『Professionals-17th』と2021年3月リリースの16thアルバム『16th~That's J-POP~』、2017年12月リリースの15thアルバム『⑮ Thank you, too』の実店舗での発売初週の地域別販売比率のグラフとなる。また、一般的なアルバムの販売比率とも比較するため、2024年の1月2日から12月1日までに発売された全てのアルバムの販売比率も全アルバムとしてグラフに追加している。 グラフを見てみると、『Professionals-17th』の販売比率は『16th~That's J-POP~』からかなり変化しているということがまず目に入る。数値が10%以上増加(43.9%→54.7%)している関東、そして東北(7.5%→15.4%)の比率が伸びているのが印象的で、その他の地域は減少もしくは前作と同比率となっている。関東の比率が50%をこえている東北の比率上昇の一つの要因として、前述の石田亜佑美が宮城県出身であることも挙げられるだろう。 全アルバムと比較すると、『Professionals-17th』は東北、関東、四国において全アルバムより高い比率を記録していて、北海道、甲信越、北陸もかなり全体と近い数値となっている。また、東北が突出している点を除けば、本作は前作よりも前々作『⑮ Thank you, too』により近いことも見て取れる。前作との差に関しては、2021年にリリースされた前作が少なからずコロナ禍の影響を受けたことも考えられ、『Professionals-17th』ではそれ以前の購買行動に近づいたという見方もできる。 東北、関東において大きな比率の伸びを見せた『Professionals-17th』。前作『16th~That's J-POP~』はリリース後9週に渡ってチャートインし続けた。前作から地域別販売動向に明らかな変化が見られる本作が、ここからどのようなチャートアクションを見せるのか、引き続き注目していきたい。