細川忠興が愛した名刀など展示 熊本市の出水神社、30日から企画展
細川家2代忠興(三斎)が愛したと伝わる名刀「脇差 無銘 号『彫貫盛光[ほりぬきもりみつ]』」(出水神社所蔵、熊本県立美術館寄託)など忠興ゆかりの品を展示する企画展が30日から、熊本市中央区の水前寺成趣園内の出水神社社務所で開かれる。12月8日まで。 出水神社で初展示となる「彫貫盛光」は室町時代(15世紀)に備前の長船盛光作と伝わり、刀身に巻き付く龍(俱利伽羅[くりから]龍)が精巧に透かし彫りされている。豊臣秀吉、徳川秀忠を経て、関ケ原合戦直前に忠興に渡ったとされる細川コレクション屈指の名刀。企画展では忠興や妻ガラシャを描いた絵など計5点を展示。観覧無料だが水前寺成趣園の入園料が必要。 12月1日午後3時から水前寺成趣園能楽殿で、歴史学者の磯田道史・国際日本文化研究センター教授による「私の見る細川文化の輝き」と題した講演会もある。参加無料。15日までに事前申し込みが必要で残席わずか。出水神社☎096(383)0074。(前田晃志)