【陸上】12年ロンドン五輪女子800m銀のポイストゴワのメダル剥奪 同種目出場のロシア選手全員がドーピング違反
ロシア陸連(RusAF)は4月5日、スポーツ仲裁裁判所(CAS)の決定に基づき、2012年ロンドン五輪女子800m銀メダリストのE.ポイストゴワ(トルコ、現姓グリエフ/2021年以前はロシア国籍)に24年3月28日から26年9月27日までの資格停止処分を科し、12年7月から14年10月までの成績を取り消すことを発表した。 ポイストゴワはロンドン五輪で3位に入ったが、金メダルを獲得したM.サヴィノワ(ロシア)が後にドーピングでメダルを剥奪され、銀メダルに繰り上げられていた。なお、両選手ともにウラジミール・カザリンの指導下にあったが、このコーチは選手に対する薬物投与のために永久追放処分を受けている。また、6位だったY.アルジャコワ(ロシア)もドーピングのために成績が取り消しとなっており、同種目に出場したロシア選手全員がドーピングにより失格となった。 ポイストゴワのロンドン五輪での成績については国際オリンピック委員会(IOC)の判断に基づいて決定されるが、成績取消期間の結果であるため、銀メダルは剥奪される可能性が高い。決定されれば銀メダルにP.ジェリモ(ケニア)、銅メダルにA.J.モンタナ(米国)が繰り上がることになる。この大会ではC.セメニャ(南アフリカ)が金メダルを獲得している。
月陸編集部