ホンダCB400FOURの純正マフラーが限定復刻! SANKEIが当時と同じ素材・形・構造を忠実に再現
旧車・絶版バイク専門ディーラーの株式会社ウエマツが、ホンダCB400FOUR用復刻限定生産マフラーの取り扱いを開始した。 【画像】CB400FOUR 純正限定復刻マフラーのディテールをギャラリーで見る(10枚) 復刻マフラーはCB400FOURが新車として発売された当時の純正マフラーを開発/製造した三恵技研株式会社が製造し、当時と同じ素材、フォルム、構造を忠実に再現している。 販売数は限定300本で、価格は19万8000円(税抜)。現在も多くのファンに愛されている名車ということもあり、既に300本のうち100本が販売済み*。また、今回製作された金型は量産仕様ではないため、これ以上の増産の予定は現在のところないという。 * 2024年1月30日現在
絶版車人気が高まる中、ユーザーのニーズに応えてスタートした復刻プロジェクト
「ドリームCB400FOUR」は、ホンダから1974年(昭和49年)に発売されたモデルだ。前身となるCB350FOURからイメージを一新し、低めに構えたハンドル、過剰な装飾を廃したスポーティなスタリング、そしてシリンダーヘッドからエンジン下まで流麗な弧を描く4in1マフラーなど、メーカー純正カフェレーサーとも言うべきかつてない革新的な姿で、国内外から大きな人気を集めた。その存在は今なお多くのバイクファンを魅了しており、現在の絶版車シーンでも高い人気を誇る。 その中で愛好家たちを悩ませているのが補修パーツ確保の問題だ。新車時から数十年が経過し、メーカーから補修部品の供給が打ち切られた場合、コンディションやオリジナルのスタイリングを維持するのは困難となる。 特にスチール製のマフラーはサビの発生は避けられないうえ、マフラーは転倒などで傷ついたり、凹んでしまうことも少なくない。また、旧車・絶版バイク専門ディーラーのウエマツによれば、約50年をサバイバルして来た残存するCB400FOURのほとんどが、純正マフラーを装備していないのが実情だという。 そうした状況の中、純正マフラーの復刻を手掛けたのは、発売当時にCB400FOURの純正マフラーの開発と製造を行った三恵技研工業株式会社(以下、SANKEI)だ。 復刻マフラーは、当時と同じ製造メーカーが当時の純正と全く同じ素材、構造、フォルムを完全に再現し、新たにパーツを作るという前代未聞の取り組みで製造。これは多くの絶版車ファンにとって心強いニュースとなるだろう。