牛乳毎日飲もう 冬休みクエストに挑戦 北海道農政事務所が企画
冬休み中はゲーム感覚で牛乳を楽しんで――。学校給食がなくなる期間に合わせて、農水省北海道農政事務所は子ども向けのオリジナル企画「デイリーミルククエスト」を始めた。毎日、牛乳・乳製品にまつわる三つの課題をクリアするという内容。北海道苫前町の酪農家、伊藤沙智さん(31)が手がけたイラストを使い、牛乳・乳製品の需要を維持することの大切さを発信する。 【画像】デイリーミルククエストの記録用紙 「冬休みデイリーミルククエスト」は①牛乳をコップ1杯(約200ミリリットル)以上飲む②国産乳製品を食べる③スキムミルク(脱脂粉乳)を使ったものを食べるか飲む――を毎日クリアする。同農政事務所がホームページで公開しているちらしには、1月27日まで記入欄を設けてあり、日々の実績を記入する。 ちらしの随所には、伊藤さんのイラストが並ぶ。コップ入り牛乳などのキャラクターに加え、「冬休み中は給食がないので牛乳の消費が減り、酪農家さんにダメージ」と牛乳・乳製品消費の大切さを伝えるメッセージをイラスト付きで載せた。 伊藤さんは同町で牛120頭を飼養しながら、農水省の2020年「農作業安全ポスターデザインコンテスト」農水大臣賞を受賞した実績を持つ。牛乳・乳製品の消費拡大に向け、イラスト制作に協力した。伊藤さんは「酪農家は踏ん張り時が続く。牛乳は健康にも良いので、子どもたちにも消費拡大に協力してほしい」との願いを込める。
日本農業新聞