デジタル分野の人材育成に力 小林愛知労働局長
愛知労働局長に５日付で就任した小林洋子氏（57）は18日、名古屋市内で就任会見を開いた。「愛知県には製造業が集積している。生産性向上の観点からもリスキリング（学び直し）による労働移動の円滑化を推進したい」とし、公的職業訓練などを通じたデジタル人材の育成を推進していく考えを示した。 小林氏は、同局で初の女性局長。「愛知県は男女間賃金格差が全国平均より大きいが、女性管理職の割合が低いことが要因の一つであり、逆に言えば女性の力を生かす余地があるということ。愛知県内の女性活躍推進のために貢献していければ」と抱負を述べた。 県内の雇用状況の課題については「基幹産業である自動車産業を中心に人手不足感が増しており、どう対応していくかが重要な課題だ」と指摘。「女性や高齢者など、多様な人材が活躍できる取り組みを行っていきたい」と語った。 小林氏は奈良県出身。89年労働省（現厚生労働省）入省。大臣官房審議官や労働基準局安全衛生部長などを経て、７月５日付で愛知労働局長に就いた。
