【UFC】平良達郎、初メインのランカー対決でTKO勝利 日本勢初のUFC6連勝達成
〈総合格闘技:UFCファイトナイト・ラスベガス93大会〉◇15日(日本時間16日)◇米ネバダ州ラスベガス・UFC APEX UFCフライ級13位の「超新星」平良達郎(24=THE BLACKBELT JAPAN)がメインイベントを勝利で飾った。ランカー対決として同級5位アレックス・ペレス(32=米国)と同級5分5回で激突。2回、テークダウンから背後を取ると、そのまま立ち上がったペレスを足を絡ませながら体重移動させたて強引に倒した。その際にペレスを右膝負傷に追い込み、2回2分59秒、TKO勝ち。平良は「対レスラー用の必殺技です。ボクシングのジャブだったり取り組んできたことが出た。俺は幸せ!ありがとう!」と英語を交えて絶叫した。 これで水垣偉弥のマークした日本人最多連勝記録を抜いてUFC6連勝、プロデビューから無傷の16連勝を挙げた。日本人がUFCでメインを務めるのは17年9月の日本大会での岡見勇信以来、約6年9カ月ぶり。UFC海外大会では15年4月の堀口恭司以来、約9年2カ月ぶりとなる日本人メインイベンターだった。 メインを勝利で締めくくった平良は次戦を問われ、UFC同級王者アレクサンドル・パントーハ(34=ブラジル)の名前を挙げた。「パントーハとのタイトル戦をやりたい。フライ級ファイターたち、俺の前に一列に並べ!」と英語でタイトル挑戦をアピールしていた。 ◆平良達郎(たいら・たつろう)2000年(平12)1月27日、沖縄・那覇市生まれ。城岳小、神原中時代は野球に没頭。小禄高1年時、兄が通っていたジムに入門し、総合格闘技を開始。17年に全日本アマチュア修斗フライ級で優勝し、沖縄大在学中の18年に修斗でプロデビュー。同年に開催された修斗新人王決定トーナメント(フライ級)を制覇し、MVPを獲得。21年には修斗フライ級王者に。プロ戦績は16戦全勝。家族は両親と兄、妹。170センチ、66キロ(通常体重)。