絵本「100年のあんぽ柿」披露 福島県伊達市梁川町五十沢地区文化祭 パフォーマー・粕谷ひろみさん情感豊かに朗読
福島県伊達市梁川町五十沢地区文化祭は9、10の両日、同地区の旧五十沢小で開かれ、五十沢発祥のあんぽ柿を伝える絵本「100年のあんぽ柿―五十沢あんぽ柿ものがたり」が披露された。 五十沢自治会(遠藤一也会長)の主催。絵本は、1世紀にわたるあんぽ柿の歴史や先人の思いを後世に伝えようと企画し、3月初めに完成した。よみきかせパフォーマーの粕谷ひろみさんが文をつづり、絵は梁川町生まれの原田くるみさんが担当。同市出身のデザイン書道家の恵泉さんが題字を書いた。自治会教育文化部会長であんぽ柿生産農家の曳地一夫さんが監修した。 初日に朗読会が開かれた。粕谷さんが、スクリーンに原田さんの絵を投影しながら、当時の若者が村の産業振興のためにあんぽ柿開発にたどりつく様子を情感豊かに朗読した。来場した住民が朗読に聞き入っていた。 曳地さんは絵本のあとがきに「100年前の実話が元。人を生かせ、土地を生かせ―五十沢の先人たちは学び、実践した。100年先の未来の人たちへ届きますよう」などと思いを寄せた。絵本はAmazonで扱っている。1320円(税込み)。
文化祭では、小学生の工作や習字、絵画の他、地元サークルの会員による手工芸品など約100点が展示された。 (県北版)