就任会見に臨んだ楽天三木新監督（撮影・山田愛斗）

　「第2次三木政権」が始動した。楽天三木肇新監督（47）が17日、楽天モバイルパークで就任会見を行った。1、2軍で計6年監督を務めた経験を生かし、3年連続4位からの巻き返しを図る。この日から新体制での秋季練習がスタートした。以下、主な三木新監督の主な一問一答。 　　　　◇　　　◇　　　◇ 　－2度目の1軍監督就任を決断した理由は 　今年でイーグルスも20年がたち、いろんな方のご尽力があり進んできました。自分としては6年間、このチームで仕事をさせていただいている中で、もし自分がチームの力に少しでもなるのであれば、そこも相当な覚悟を持って最後は自分で決めました。 　－目指すチーム像は 　勝負の世界なので、強いチーム、またはたくさんの子どもたちが野球、さまざまなスポーツをしている中で、お子さんを含めていろんな方々に愛されるチームというのは理想としては持っています。ただ勝ち負けももちろん重要です。そこに向けた凡事徹底、整理整頓だったり、いろんなことを含めた準備はこの1年、ファームで取り組んできたので、今の理想のチームを目指しながら、きっちりやっていきたいです。 　－チームは3年連続の4位。課題は 　野球は僕自身の中でですけど、非常に複雑で難しいスポーツだと思っています。課題は1つ挙げればいいものでもないのかなと思っていますが、基本的には野球は守り、投手、バッテリーを中心にしっかり守備を重点的に課題として、もう1度進めていかなきゃダメかなと思います。しっかり守れば負けないですが、勝てませんので、マスゲームとしてランナーを活用しながら、どういうふうに得点につなげられるか。これも簡単なことでないのは重々承知していますが、選手としっかり意思疎通しながら工夫と模索をして取り組んでいきたいと思います。 　－意気込みを 　ファンの皆さんの力があってこそ前進できるのは間違いないです。今シーズンも数回、（楽天）モバイル（パーク）に観戦に行きました。いろんな場所で、いろんな角度で見た時に選手の動きとか試合の勉強とか含めて行くのが正直、名目だったんですけど、いいプレーが起きたら一緒になって喜んでくださる姿、悔しい時は涙して一緒になって戦ってくれてる姿、そっちの方が行った収穫でした。ファンの皆さんがいろんな思いで応援してくださっているのをひしひしと感じましたし、そのことをしっかり胸にたたき込んで、東北のプロ野球チームとして覚悟を持って戦いたいです。 　◆三木肇（みき・はじめ）1977年（昭52）4月25日生まれ、大阪府出身。上宮から95年ドラフト1位でヤクルト入団。08年にトレードで日本ハムへ移籍し、同年引退。09年から日本ハム、14年からヤクルトでコーチを担当し、19年は楽天2軍監督を務めて同年イースタン・リーグ優勝。20年は1軍監督を務めるも、翌年から再び2軍監督に配置転換となり4シーズン指揮。今月11日に2度目の1軍監督就任が発表された。