【特集】“闇バイト”強盗事件に備え「我が家を守るためにできることは?」警察・専門家は…
ミヤギテレビ
不審な訪問を受けた住民 「近隣で外構工事があるので挨拶をしたいから、玄関先に出てきてくださいと言われた」 こう語るのは県内で一戸建て住宅に住む女性。
不審な訪問…強盗の下見?
先月、突然鳴ったインターホン。 身分も名乗らず、そして、近所で工事をしている様子もなかったことから、首都圏で相次ぐ強盗事件の〝下見〟ではないかと不安になったと言う。 8月以降、首都圏では強盗事件が相次いでいる。 その多くが一軒家を狙ったもので、県内でも不安の声が多く寄せられているという。
「不審者が連続強盗に発展する可能性はある」
宮城県警 生活安全部 生活安全企画課三浦秀一 犯罪抑止指導官 「首都圏での連続強盗事件を受けて、最近になり不審な訪問販売や不審者の目撃情報が県内でも多くよせられている。今のところ関連性は確認されていないが、首都圏の連続強盗事件は以前に何らかの形で被害者の個人情報を下調べしてピンポイントで犯行に及んでいる。今後、不審者が連続強盗に発展する可能性はある」 警察が呼びかけるのは、 ①急な訪問に対しては簡単に家に入れないこと ②個人情報を教えないこと ③強盗が入れないように住宅設備に対する対策をとること
侵入経路のうち、最も多いのが「窓」
こちらは県内で防犯設備などを扱う企業で構成される団体だ。 宮城県防犯設備士協会 及川勝宏 会長 「これがいわゆる防犯フィルムというもので簡易的なもの。貼ってない場合だと鍵の部分をガラス破りとってハンマーなどですぐに壊されてしまう。一回で破られず粘着性のあるフィルムが伸びることでそう簡単に穴が開かない」 警察庁によると、侵入経路のうち、最も多いのが「窓」。 そして、侵入に5分以上かかると7割があきらめるというデータからも強盗対策として一定の効果が期待されていて、防犯フィルムは1枚数千円だという。 また、こちらはマグネットを使った窓用のセンサー。 「ビービービー」 もし、ガラスを破られた時には大音量のブザーで周囲にも異常を知らせる。
防犯カメラ AI搭載で進化
そして、防犯カメラも進化している。 こちらはAIが搭載された最新モデルで、暗闇でもAIが人を感知し、光を放ちながら映像を記録として残すことができる。 これまで防犯カメラの設置で1つのハードルとなっていたのは配線設備だが、最近は必要ないタイプも多く、費用面では従来は10万円以上かかっていたものが、数万円に抑えられるという。 宮城県防犯設備士協会 及川勝宏 会長 「ガラスを割られた後にどうするか、色々な設備があるのでそれを複合的に対策するのが良い」 万が一の被害を防ぐために… 「意識」と「設備」の両面から対策をとることがカギとなりそうだ。