姫路で14日に「スルっとKANSAIバスまつり」/兵庫
突然ですが、皆さんは9月20日が何の日かご存知でしょうか? 実は、この日は日本で初めて京都に路線バスが開業した日。そこで1987年に、バス事業者の集まる団体が9月20日を「バスの日」と制定しました。これに合わせて、毎年9月には全国各地でバスに関する様々な行事が行われますが、中でも日本一と称されるイベントが14日に兵庫県姫路市で開催されるのです。
バス総勢21台一堂に会するイベントは日本随一
そのイベントとは「スルっとKANSAIバスまつり」。今年で第14回を迎えるこのイベントは、ICカードネットワーク「スルっとKANSAI」に加盟するバス会社などが開催するイベントで、会場には関西はもちろん、遠くは岡山県などで活躍するバスも大集合します。 その数、総勢21台!これだけのバスが一堂に会するイベントは日本随一で、大阪市営バスの隣には神姫バス、そしてその後ろには京阪バスや西日本JRバス・・・と、普段は絶対に見られない並びなども実現します。また、各バス会社や鉄道会社がオリジナルグッズや廃車部品の販売を行うほか、バスとの綱引きや様々なミニゲームも開催。ステージでは黒田官兵衛にちなんだご当地アイドルユニット「KRD8」によるバス会社紹介や、ヒーローショーも行われます。
昨年は約3万1千人が訪れた日本一のバスイベント
会場は山陽電車・JRの姫路駅から徒歩10分と、便利なアクセスも魅力。山陽電車で来場した方にはすてきな賞品が当たる抽選会も行われます。 また、会場のすぐ北側には「平成の大修理」工事中の姫路城大天守があり、お化粧直しを終えた美しい姿を見ることができます。一方、駅を隔てた南側には、日本で唯一保存されている、ロッキード式モノレール車両の展示施設「姫路モノレール展示室」も。周辺の手柄山エリアは水族館や遊園地もあるので、バスファンからお子様連れまで、一日楽しむことができます。 昨年は約3万1千人が訪れたという、日本一のバスイベント。皆様もぜひ、バスと姫路を満喫してください! (文/伊原薫/鉄道ライター) ■伊原薫(いはら・かおる) 大阪府生まれ。京都大学大学院・都市交通政策技術者。(一社)交通環境整備ネットワーク会員。グッズ制作やイベント企画から物書き・監修などに取り組む。都市交通政策や鉄道と地域の活性化にも携わっている。好きなものは103系、キハ30、和田岬線、北千住駅の発車メロディ。