JR西日本 19日からホームでの「自撮り棒」使用禁止
JR西日本は17日、カメラを内蔵したスマートフォンなどを取り付け自分撮りを行うための器具「自撮り棒(セルフィースティック)」のホームでの使用を、19日から同社管内すべての駅で禁止することを発表した。ホームでの事故防止など安全確保を図るためのもので、関係者は「ご旅行を楽しんでいただきたいという思いはあるが、安全のため使用は我慢していただきたい」と話している。
伸ばして架線に近づいた場合は感電の恐れも
同社によると、「自撮り棒」を伸ばすことにより撮影などに集中し、ほかの駅利用者とぶつかるといったケースもあるため、今回の使用禁止に踏み切ったという。 このほか「それほど長いものはないかと思うのですが、列車との接触のほか、もし架線に近づいた場合は、相当強い電流が流れているため、感電の危険性もあるので」と話す。すでに、北陸新幹線の駅ホームでは使用禁止になっているが、在来線などでは「おそらく鉄道会社で初めてかもしれませんね」とも続ける。
スキー板など「長尺物」高く掲げる行為も禁止
このように「長く伸ばした棒」を使うことが危ないことから、釣り竿やなぎなた、スキー板や弓なども高く掲げる行為を禁止するという。「釣り竿なども長いと先ほど言ったとおり、感電の恐れがあるため、今でも駅員が注意をさせて頂くことはあります」と関係者。このほか、録音マイクなど、長い棒を使ったものについても、禁止するという。ただ「高く掲げる行為は禁止ですが、これらのものをホームへ持ち込み禁止とするものではありません」と話している。 同社では、駅構内で自撮り棒禁止を周知するポスターを掲げるほか、社内のディスプレイなどの動画で禁止を周知。外国人利用者向けに、ポスター・動画は、4か国語(日・英・中・韓)による表記でも伝えていくという。 また、19日からは自撮り棒を使用している人を見かけたら、駅員らが注意すると関係者は話している。