80歳、カトリーヌ・ドヌーヴの恋多き人生…10代~30代の美貌と作品を振り返り
精力的に作品に出演し続け、映画祭にもたびたび登場しているカトリーヌ・ドヌーヴも80歳に。『シェルブールの雨傘』など立て続けにヒット作に出演してフレンチアイコンとなった10代~30代までの美貌と恋多き人生を振り返ります。 Text:Nathalie Lima KONISHI
1962年 19歳
前年、映画『パリジェンヌ』でフランス中に名を広めたカトリーヌ。大ぶりのリボンで結んだ大人ガーリーなヘアアレンジは、当時のトレンドを牽引。この頃、年上の映画監督でブリジット・バルドーとも結婚歴のあったロジェ・ヴァディムと、燃えるような恋愛を経験しました。ロジェとの子どもを妊娠し、第一子となるクリスチャン・ヴァディムを出産。 ロジェは、ジェーン・フォンダという新たな恋人に心移りも。子どもを産んだカトリーヌの元へ一度戻り求婚しましたが、カトリーヌはそれを一蹴したという紆余曲折も。
1965年 21歳
ミュージカル映画『シェルブールの雨傘』で話題となったカトリーヌのハーフアップは、彼女を象徴するアイコンスタイルのひとつに。サイドのヘアを上にまとめることで力強い眼差しをより強調しています。 なお、ロジェと別れたあと不安定だったカトリーヌは、写真家デヴィッド・ベイリーとこの年に結婚。けれど1972年に離婚へと至りました。
1967年 23歳
世界的に注目を集めた映画『昼顔』では、メッシーに乱れたラフなヘアスタイルでセンシュアルな女性を演出。気品あふれる貞淑な妻と、“昼顔”と名乗り売春宿に出入りする娼婦としての二面性を見事に演じました。イヴ・サンローランが手がけたファッションも大きな話題に。この年は姉のフランソワーズが夭折し、カトリーヌにとっては辛い時期。
1970年 26歳
花柄のブラウスに丸みのある“おかっぱヘア”を合わせてお得意のガーリールックを披露。なおこの後、1972年公開の映画『ひきしお』で共演したマルチェロ・マストロヤンニと結ばれ娘・キアラを出産。婚姻関係には至らなかったものの、晩年は娘とマルチェロを看取るなど、関係は良好だったようです。