Living in Sapporo《ロシア人》アリョーナさん前編 生のサンマに衝撃
漁師の父が買ってきてくれた日本のお土産
私の父は船員をしていたので、小樽・根室・留萌といった北海道の港町によく行っていました。北海道を訪れたときにたくさんお土産を買ってきてくれましたね。ハローキティのグッズや子どもと同じくらいの大きさのぬいぐるみ、そして家電のパンフレット。子どもながらに「日本ってどんな国なんだろう?漢字ってどう書くんだろう?」と思っていました。1999年から2000年にかけてロシアは財政危機だったので、日本からのお土産はぜいたく品でしたね。 このように日本の文化に触れていたこともあり、進学したサハリン国立総合大学では東洋経済学部で日本語を学びました。2週間でひらがなとカタカナを徹底的に叩き込まれ、そのあとはノートいっぱいに漢字の練習(笑)。とんでもない厳しい環境の中で日本語を勉強して交換留学生として北海道文教大学(恵庭市)のサマーコースに参加したのですが、そのときは日本語が全然わからなくて挫折しかけたんです。(後編へ続く) ※後編は11日(水)に掲載します。