＜フジサンケイレディース・初日＞17番、キャディを務める兄の有男さんとラウンドする竹田麗央（撮影・西尾　大助）

　◇女子ゴルフツアー　フジサンケイ・レディース第1日（2024年4月19日　静岡県　川奈ホテルGC富士C　6494ヤード、パー71） 　前週のKKT杯バンテリン・レディースでツアー初優勝を飾った竹田麗央（21＝ヤマエグループHD）が5バーディー、1ボギーの67で回り首位スタートを切った。1打差の2位に尾関彩美悠（20＝JFEスチール）ら4人が続いている。 　初優勝の勢いは難コースに舞台が移っても変わらなかった。竹田は1・5メートルのチャンスを沈めた2番から怒濤（どとう）の4連続バーディーで、一気に伸ばして首位発進した。 　「後半は風も強くなりミスもあって、もったいなかったですけど、4つ伸ばせたのは良かったです」。 　好調の要因は精神面の充実にある。「以前は早く勝たないといけないという気持ちでしたが、初優勝ができて今日は伸び伸びプレーできました」。今週は日体大野球部で日本ハムの矢沢宏太投手と同期だった兄・有男（ゆうた）さん（23）をキャディーに起用。ただプレー中にアドバイスを求めることはなく「本当は相談したいんですけど、どういう答えが返ってくるのか分からないので」と笑う。 　それでも「家族なのでリラックスしてできました」と野球の話などで気持ちをなごませながらメリハリをつけプレーした。今週勝てば90年西田智恵子、05年表純子、22年岩井千怜に続く史上4人目の初Vからの2週連続Vとなる。「このコースはすぐにスコアが動くと思うので気を引き締めてやりたいです」と快記録に向け油断はない。　（大渕　英輔）