【韓国】熱気の「ろうそく集会」、若者世代も
韓国ソウル市の国会議事堂前や光化門広場では、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾を求める「ろうそく集会」が熱を帯びてきている。とりわけ、軍事政権下で多用された非常戒厳令に抵抗を持った若者世代の参加者が目につく。 「今後、何をしでかすか分からない」。1996年生まれの女性会社員カン・ダユンさんとシン・ナラさんは尹大統領についてこう話した。 これまで、国政選挙への不正介入疑惑などで尹氏に対する信頼をなくしていたが、今回の非常戒厳宣言で失望感がさらに深まった。「(2017年に弾劾された)朴槿恵(パク・クネ)氏の時のように、ろうそく集会で尹氏を罷免に追い込めるなら」と高校時代の友人と参加したという。弾劾訴追案が国会で採決される7日夜には「職場の同僚らとも一緒に参加する予定だ」と、笑顔で話した。 16~17年にかけて起きた朴槿恵大統領(当時)の退陣を求める大規模集会は、参加者の多くがろうそくを手にしたことから、ろうそく集会と呼ばれている。最終的には朴氏を罷免まで追い込んだ。主催者発表では、光化門広場で開かれた集会のピーク時の参加者は100万人に上ったとされる。