久保建英 縁起の良いスタジアムで主役に ライト層への意識「目に見える結果は求めたい」
日本代表はきょう15日、26年W杯北中米大会アジア最終予選インドネシア戦(ジャカルタ)に臨む。決戦の地であるゲロラ・ブン・カルノ・スタジアムには同国サポーターが7万人以上詰めかけることが確実だが、スタメンの可能性があるMF久保建英(23=Rソシエダード)にとっては、ゴールを奪ったこともある縁起の良いスタジアム。主役の座を射止め、北中米ロードを前進させる。 冒頭15分公開の最終調整で、久保はピッチの感触を確かめるように一つ一つのプレーを丁寧にこなした。深い芝生に「あまり好きじゃない」と笑わせたが「個人的に調子は良い。自分の良さを出せばいいし、僕は自分を信じるタイプなので」と自信を見せた。 10日のバルセロナ戦では攻守で圧倒し、マン・オブ・ザ・マッチに選出。大金星の立役者になった。そして今回の決戦の地。「懐かしいですね」と振り返ったように、ゲロラ・ブン・カルノ・スタジアムには“KUBO”の名が刻まれている。 FC東京に在籍していた18年2月。Jリーグアジアチャレンジとして同スタジアムで行われたバヤンカラFCとの親善試合で、16歳ながら2得点を挙げた。さらに同年10月には飛び級でU―19代表に招集され、インドネシア開催のU―19アジア選手権に出場。翌年のU―20W杯出場を懸け同会場で行われた準々決勝インドネシア戦では追加点をアシストした。アンダー世代の代表ながら6万人の後押しを受けた同国の夢を打ち砕いた。 「サッカーが分かる人には分かってもらえてるが、僕ら世界レベルの選手は分かっている人のためだけにプレーしているわけじゃないので。目に見える結果は求めたい」 Rソシエダードでは今季リーグ戦13試合3得点。チーム状況と照らし合わせれば個人としては満足できる数字だが、ライト層への意識も持っている。インドネシア戦では右のシャドーでスタメン出場する可能性があり、狙うは9月の中国戦以来となる国際Aマッチ通算6得点目。三たび“久保劇場”で、森保ジャパンを勝利に導く。 《“国籍変更軍団”撃破へ 森保監督「自信」》 森保監督が公式会見でインドネシア撃破に自信をのぞかせた。相手は国籍変更選手が15人。敵の日本対策も進んでおり「インドネシアは以前と全く違う。ピッチ上はほとんど欧州でプレーしている選手」と警戒を口にしながらも、地元メディアの質問に対して「自信という意味では素晴らしい選手とスタッフがいる。W杯王者という大きな志を持って目の前の試合に全力を尽くすだけ」と話した。 《試合勘“問題なし”》 体調不良で欠場したオーストラリア戦の分まで取り戻す。遠藤は、オウンゴールで今アジア最終予選初失点した前試合を振り返り「どこでリスクを取るか、どこでヘルプするかを考えながらプレーしたい」と中盤で攻守のかじ取り役に意気込み。リバプールでは今季11試合中5試合のみの出場で全て途中出場。公式会見では地元メディアから試合勘について問われ「練習で状態をキープしているし代表主将として高いパフォーマンスを見せないといけない」とプライドをのぞかせた。