茂木健一郎氏（2019年4月撮影）

　脳科学者の茂木健一郎氏が21日までにYouTubeチャンネルを更新。東京都知事選（7月7日投開票）のポスターをめぐる騒動に言及した。 【写真】都知事選のほぼ全裸ポスター、イメージガールが謝罪 　茂木氏は「東京都知事選のポスターが話題になっているけど、日本ってもともとそういう国だよね。何をいまさら」とタイトルを付けた動画をアップ。掲示板がジャックされたり、ほぼ全裸の女性のポスターが掲出されるなどの騒ぎに「普段から僕が見ている日本の姿は、こんな感じだよなぁ、日本ってって思う」と私見を述べた。 　ほぼ全裸ポスターについては、候補者の河合悠祐氏が20日深夜に自身のX（旧ツイッター）で「先ほど22時、警視庁に呼ばれて、社会的に問題視されているポスターについて、迷惑防止条例違反に当たる可能性があるとして『警告』を受けました」と報告し、「警視庁がルールを示した以上ポスターは速やかに剥がしていく予定です」との意向を示した。 　茂木氏は「（ポスターを）剥がしたってことは、そこまで強い信念とかイデオロギーっていうか、確信があって貼ったわけじゃないんだなっていうこと。ノリでやった、ウケると思ってやった、っていうことだと思う。もし強い信念やある種の信条に基づいてやってるんだとしたら、そう簡単に剥がすっていうのはどうなのかなって思うんだけど、そうでもないんだよね、きっと」と推察。 　「そういうのが多いよね、今の日本って。良い悪いじゃなくて、そういう状況」と指摘し、「みんな怒ってるけど、もともと日本の文化ってそんな感じだよね。吉本のお笑いも、民放のバラエティー番組も。何をいまさら。そういう国だよね、もともと」と話した。