目黒蓮「今までで1番共感できる気がするけど、1番難しいところにいる感覚も」夏役への思い明かす『海のはじまり』完成披露試写イベント
7月1日(月)スタートの月9ドラマ『海のはじまり』(フジテレビ系 毎週月曜 午後9時~9時54分 ※初回30分拡大)の完成披露試写イベントが6月28日(金)に開催され、主演の目黒蓮、有村架純、泉谷星奈、木戸大聖、池松壮亮、大竹しのぶが登壇した。 【写真】笑顔で手を振る目黒蓮と泉谷星奈 本作は『silent』を手掛けた脚本・生方美久、演出・風間太樹、プロデューサー・村瀬健が集結し、人と人との間に生まれる愛と、そして家族の物語を丁寧に描く“親子の愛”をテーマにした完全オリジナル作品。 主人公・月岡夏(目黒)は、大学時代にふとしたきっかけで付き合うようになった同級生・南雲水季(古川琴音)と幸せな日々を送っていた。しかし、就職活動を迎えようとしていたある日、突然、彼女から別れを切り出され、そのまま2人は別れることに。それから7年がたち、今は百瀬弥生(有村架純)と付き合い、新しい人生を歩んでいる。 そんな夏だったが、大学時代の友人からの連絡で、水季が亡くなったことを知る。別れを告げられて以来一度も会うことがなかったこともあり、その事実に実感が湧かないまま葬式へと向かった夏は、そこで海(泉谷星奈)という名の幼い女の子と出会う。その女の子が、水季の子供だということを知った夏は驚きを隠せない。 そして、水季の母親である朱音(大竹しのぶ)から、自分が海の父親だと聞かされる。水季が、自分の知らないところで、自分との間にできた子供を生み、何も言わずにその子供を育てていたことを知った夏は、水季と海が過ごした7年という月日に思いをはせ…。 このたび開催された完成披露試写イベントに、キャスト陣が登壇。観客を前に目黒は「今までいろいろな役を演じさせていただいた中で、夏くんというキャラクターが1番共感できる、気持ちが分かるような気がするんですけど、1番難しいところにいるなという感覚もあって。まだ1か月ですけど、夏くんとして時間を過ごすことが多いので、命についてだったり、そういうことを考える時間が増えたなと感じています」と心境を明かした。 有村も自身が演じる弥生について「非常に難しい役どころだなと思いながら過ごしているんですけれど、弥生にとって夏は救いの存在なんですね。夏との未来を考え始めていたころに、“あれ、想像していた自分の将来が違った方向に向いてきたよ…”という。感情の機微を見落とさないように弥生像を作り上げているというところで、まだ自分自身、探しながらついていっている段階です」と。 そんな有村は、本作で二度目の共演となる目黒について「目黒くん自身のことは分からない、知らないことの方が多いんですけれど、プライベートな会話をしなくても役を通して、お互いに身を委ねながら、信頼しながら作り上げていけたらと私も思っているので、芝居の中でキャッチボールしながら信頼関係を築いていっている途中だと思います」と語った。 泉谷は「せりふが長かったり、暑かったりする時もあったんですけど、夏くんや弥生ちゃん、朱音おばあちゃんとかが助けてくれて、こうして1か月頑張ることができました」と笑顔に。夏の弟・大和役の木戸大聖は「僕は目黒くんと同い年なんですけど、役の設定は弟ということで、本当に兄弟のように。いろいろな話をさせてもらいながら関係性を築いていけたらなっていうふうに思っています」。 水季が夏と別れたあとに働いていた図書館の同僚・津野晴明役の池松壮亮は「さっき星奈ちゃんに『何回フジテレビ出たことあるんですか』って聞いたら『4回出たことある』と。僕は初めてなので、本当に右も左も分からないままですね(笑)。素晴らしいキャストの方々とスタッフの方々にいろいろ教えてもらいながら過ごしています」とほほ笑んだ。 大竹は「本当に海ちゃんが現場にいることですごく明るくなって、子供のパワーっていうのはすごいなと日々思っています」と泉谷を絶賛。泉谷の演技にも魅了されているようで「(泉谷のことを)先生と呼んでいます」と慕う。泉谷は「無理です無理です」と笑いつつも、うれしそうな表情を浮かべた。 また、目黒は実際の駅や電車での撮影が印象に残っているといい「普段の夏くんとして、スーツにマスク、リュックを背負って、朝の通勤ラッシュの時間帯に駅、改札に入って、電車に乗っていったんです。自分的にもスタッフさん的にも、みんなすごくハラハラしながら(笑)。でもそれがすごく楽しかったです。皆さん急いでいたり、下を見ていたりで、意外と“いけるな、これ”って」とエピソードを披露した。 そして「本当に長い時間をかけて、多くの人が大切にしてきた作品で、まだまだ始まったばかりですが、これからどんどん成長していくと思います。この作品を通して命とか家族とか、いろいろなことを考え、感じていただき、皆さんの人生がいい方向に進むような影響を与えられたらいいなって思っています。最後まで見届けていただけたらうれしいです」と思いを語り、イベントを締めくくった。
安井 美彩希