コロッケ、熊本でイベント「故郷に錦飾ることできた」 ウイルス性気管支炎の小林幸子も参加
熊本県出身のお笑いものまねタレント・コロッケが、熊本・合志市の熊本農業公園カントリー・パークで「エンターテインメント」と「食」をコラボしたイベント「コロッケ遊園地 in 熊本~笑顔ある未来へ~」を6、7日の両日に渡って行った。イベントにはウイルス性気管支炎で「この10日間、声が出なかった」と言う歌手の小林幸子も駆けつけ両日で1万人が訪れた。コロッケは「ものまねを始めて44年になるが、初めて故郷に錦を飾ることができた」と感無量な表情だった。 「コロッケ遊園地 in 熊本~笑顔ある未来へ~」は、3年前に小林幸子が新潟県の過疎化対策と農業支援を目的に立ち上げた「幸せプロジェクト」にコロッケが共鳴し、参加したことが開催の発端となった。 コロッケの出身地である熊本では16年に発生した「熊本地震」以来、様々な事業や企画を通して地域を盛り上げる活動が展開されてきた。そういった中で「幸せプロジェクトの輪を全国に広げるキッカケにしたかった」とコロッケは言う。それが今回の熊本でのイベントに結びついたが、「(出身地でも)これまでコンサートなどで来たことはあったけど、今回のようなイベントは初めてなんです。で、やるからには自分ならではのフェス・イベントをプロデュースしたかった。やっぱり地元の人たちと触れ合いながら、新たしいエンタメを作り上げていきたかった」。 そんなコロッケの取り組みに、小林は「私の取り組みに共鳴していただいて感謝の気持ちでいっぱいです。実は、喉の調子が悪くてドクターストップもかかっていたのですが、コロッケちゃんが一生懸命に頑張って作り上げてきたものなので、私も頑張って参加させていただきました」という。一旦はコロッケとも相談し「(ステージでの)歌は控えようと思った」そうだが、イベント当日になったら「不思議と声が出るようになった」という。 桜をまとった衣装で登場した小林は、コロッケとのデュエットで「もしかして PART2」と「一本桜」を熱唱したが、コロッケは小林からの「ただ歌っただけでは面白くないから、五木ひろしさんで」と言ったリクエストもあって、森進一、美川憲一、野口五郎のモノマネも加えてデュエットした。「60年やってきて、声が出ないなんてことは初めてでした。でも、今回は何とか歌えたので良かったのですが、もし歌えなかったらコロッケちゃんにも申し訳なかったし、私も落ち込んだと思う」と小林は吐露していた。 今回のイベントは、熊本県民参加型企画として「うた・ものまねステージ」「ダンス・DJステージ」「グルメ&アクティビティ」の3つのソーンを設けて繰り広げた。コロッケは「地元のパフォーマーにも声をかけて参加してもらいました。もちろん当日の飛び入り参加も受け付けましたが…。とにかく子供からお年寄りまでが、世代を越えて一緒に踊ったり、美味しいグルメでお腹を満たしたりなど、まるで遊園地のように心から楽しめるようなイベントを実現したいと思った」と目を輝かせていた。 その一方で「今年の初めは能登半島地震が発生し、被災地では今なお混乱が続いていますからね。それに先日は台湾東部沖地震で大きな被害を受けている。そういった意味でも、今の自分の出来ることで支援をしていきたい」。今回のイベントの売り上げの一部は能登半島地震や台湾東部地震への義援金として寄付すると言う。 「とにもかくにも熊本県に住んで良かったと思えるようなイベントにしたかった」と言うコロッケだが「次は幸子さんの出身の新潟でもやりたいですね」と意欲を見せていた。
報知新聞社