タクシー運転手不足で"ライドシェア"導入 「乗れない客を減らしたい」 しかし多くのタクシー会社は消極的
福岡交通圏のタクシー会社90社にアンケート調査したところ、62社から回答がありました。 ・ライドシェアを導入したい6社 ・導入の予定はない36社 ・検討中18社 ・ノーコメント2社 導入の予定がない会社が圧倒的でした。 理由として挙げられたのが「従業員の仕事を守るため」「トラブル・事故時の補償が不明確」などでした。 ■専門家は「同一料金なら通常タクシーを選ぶのでは」 タクシー会社にとって課題が多くありそうなライドシェア。今のルールで広まるのか、専門家に聞きました。 福岡大学工学部 辰巳浩 学部長「タクシー会社にとって、ライドシェアを導入することのよい点はあまりないと思うんですね。本来であれば、通常の二種免許を持ったドライバーによるタクシー営業ができるのが一番望ましいと思う」 「料金が格安であれば、一定数は利用される方はいると思うんですけど、仮に料金が同じであればやはり通常のタクシーを選ぶ方が多いと思うんです。今後、何かのきっかけでライドシェアが人気を博し、多くの人があえてライドシェアを選ぶと、タクシー業界が衰退してしまうことになる」 「国としてもジレンマがあるんです。本来乗客を乗せて運転する場合は二種免許が必要と言っているのに、勉強しなくても研修でいいと言っているわけで、全面的に押すというわけにもいかない。ですから慎重にやっていると思う」
RKB毎日放送