200匹の猿が収容施設から大脱走…警察署付近を“包囲”する 増加原因は「モンキー・ビュッフェ・フェスティバル」も一因か タイ
タイ中部で16日、猿の収容施設から約200匹が大脱走した。脱走した猿は、檻の周辺にいたため、すぐに捕獲され、残りの脱走した猿は19日までに30匹ほどまで減ったという。 猿が増加の背景には、宗教的理由で猿が大切にされてきたことがあるという。 【画像】「モンキー・ビュッフェ・フェスティバル」の様子…テーブルいっぱいに盛り付けられた色とりどりの果物に群がる猿が!
塀から続々と出てくる猿
タイ中部で2月に撮影された映像。 手にした透明の袋を頭に被る猿がいたかと思えば、別の猿はシャッターに張られた看板を使って鬼ごっこ、棒に掴まってぶら下がる猿もいた。 数千匹の猿が街中を占拠し、悪さを繰り返すなどして、住民を悩ませていた。当局は猿の収容施設を作り、約300匹を捕獲したが、16日、一大事が起きた。 収容されていた施設から、約200匹もの猿が大脱走したのだ。脱走した猿の一部は地元警察署の屋上をウロウロしていた。 保護区地域事務所の所長は、「今はもう穴を修理した」とコメント。その後、猿たちは再び捕獲され、次々と檻に戻されて行った。 保護区地域事務所の所長は、「猿が逃げた所はもっと強くしなければならない所なので、檻を強くするために全てチェックしました」と説明している。 脱走した猿の多くは檻の中でエサをもらうことに慣れ、檻の周辺にいたため残りの脱走猿は19日までに30匹ほどまで減ったという。
猿をもてなす祭りが開催
この一帯で猿がここまで増えてしまった理由のヒントは、テーブルいっぱいに盛り付けられた色とりどりの果物だ。 タイ中部のロッブリで毎年開催される「モンキー・ビュッフェ・フェスティバル」は、ドリアンやチェリーなど好物の果物を猿に振る舞う行事で、外国人観光客にも大人気となっている。 アメリカ人観光客は「私の夫は猿が大好きで、タイに行くのを一番楽しみにしていたんです」と語った。 こうしたイベントの他、宗教的な理由からも、猿が大切に扱われた結果、数千匹の猿が街を占拠する事態となってしまった。 保護区地域事務所の所長は「国立公園局と市庁は協力して、残っている猿を捕まえます」と説明した。 当局が残る脱走猿の捕獲に力を入れる中、24日には猿をもてなすビュッフェ・フェスティバルが行われる予定だ。 (「イット!」11月21日放送より)
イット!