【毎日書評】イーロン・マスクのことばから誰でも「夢を実現する方法」は学べる!
ツイッター(現X)の買収騒動などで話題を呼んだイーロン・マスクは、マスコミの報道などにおいて「ちょっと変わった人」として取り上げられることが少なくありません。 もちろん、それも間違ってはいないのかもしれませんが、とはいえただの変人ではないのも事実。 世界一の大富豪であり、テスラによって電気自動車の時代を切り開き、ロケット開発を推進するスペースXの創業者であり、他にもいくつもの会社を経営。「ChatGPT」で知られるOpen AIという会社の創立にも関わった、現代を代表する経営者でもあるわけです。 『不可能を可能にする イーロン・マスクの名言』(桑原晃弥 著、ぱる出版)は、そんなマスクが残した名言のなかから、「不可能を可能にする」ための手段を見つけ出そうという意図に基づいて書かれたもの。「そんなの無理だ」と思われそうですが、決してそうともいい切れないようです。 マスクがやっていることは桁外れのものですが、最初からそれができたわけではありません。自分の得意なIT関連でスタートしながら徐々に力を蓄え、才能を磨き、資金を蓄えることで「世界を救う」ためのビジネスに関わるようになり、今日に至っています。 今の成果だけを見れば、「マスクは特別だから」「そんなのできっこない」と思いがちですが、そこに至る過程や仕事のやり方、考え方を知ることは、たいていの人が「それは不可能だ」と持っていることを「可能にする」道を知ることにもつながります。(「はじめに」より) つまりマスクの仕事術を知ることは、「自分のビジョンや夢を実現したい」「いつかは大きなことをしたい」という野心を持っている方にとっても参考になるはずだということ。 したがって、「マスクは特別だから」という理由で、せっかく活用できる「マスクの仕事術」を知らずに生きるのはもったいないと著者はいうのです。たしかにいまは夢を持ちにくい時代かもしれませんが、マスクについて知れば、夢に近づく方法を学ぶことができるからです。 第2章「失敗を恐れることなく信じる道を行く」のなかから、2つのトピックスを抜き出してみましょう。