HECOネットワーク廃止とHRC20トークン削除へ、HTXへの交換手続き開始
HECO Network廃止へ
中国発の暗号資産(仮想通貨)取引所「(旧 フォビグローバル)」が運営する独自ブロックチェーン「ヘコネットワーク(HECO Network:旧Huobi ECO Chain)」が、2025年1月15日(UTC)をもって廃止される。このことは現在「ヘコネットワーク」の公式サイトより情報が公開されている。 「ヘコネットワーク」の廃止に伴い、HRC20ETH、HRC20TUSD、HRC20LINK、HRC20USDC、HRC20UNI、HRC20SHIB、HRC20HBTC、HRC20USDTを含む一部のHRC20トークンも削除されるとのこと。HRC20とは、「ヘコネットワーク」上で発行、取引されるトークン規格で、イーサリアム(Ethereum)のトークン規格ERC-20を基に設計されている。 なおHRC20トークン廃止にあたり、ユーザーは2025年1月10日までに、ヘコDAO(HecoDAO)の公式ウェブサイトを通じて、指定のアドレスに対象のHRC20トークンを入金する必要があるという。入金された資産は、2024年11月10日時点の価格に基づいて計算され、1USDT相当が1ポイントに変換されるとのこと。また、ポイントはヘコアカウントに接続されたウォレットアドレスに紐付けられるとのことだ。 2025年1月10日の変換期限を過ぎると、全てのポイントが最終的にプラットフォームトークンHTX(HTX DAO)に交換され、1ポイントにつき最大200,000HTXが付与されるという。また、ポイントの総額が20ポイント未満のユーザーは、HTXへの交換対象にはならないとのこと。 そして2025年1月15日にHTXのリニア配布(一定期間に均等な割合で配布)が開始され、12回に分けて行われる予定だという。なおHTXの配布先は、ポイント交換手続きの際に提供されたTRONネットワークアドレスとのこと。 HTXの受け取り手続きに関する詳細は、後日発表される予定とのことだ。 「ヘコネットワーク」はHTXの前身であるフォビグループが2020年12月にグローバル向けに正式ローンチした独自のパブリックブロックチェーン。HTXの保有量に応じて、ガス代の割引が受けられる「メタトランザクション(Meta Transaction)」という機能を採用している。 またHTXは、フォビ(Huobi)を昨年9月にリブランディングした暗号資産取引所。「H」はHuobi(フォビ)、「T」はTRON(トロン)、「X」はExchange(取引所)に由来しているという。 そして、HTXは中国の起業家で、トロン・ブロックチェーン(TRON Blockchain)やビットトレント(BitTorrent)の創設者あるジャスティン・サン(Justin Sun)氏が買収しており、実質的なオーナーとして知られている。
一本寿和(幻冬舎 あたらしい経済)