阪南大高、近大附を延長・PK戦で制し3大会ぶり6回目インターハイ出場へ王手!
今年から福島県開催となる令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)、2枚の切符と春の大阪高校サッカーてっぺんをかけて4月14日に開幕した令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選。6月2日には大阪府堺市のJグリーン堺において、中央トーナメント準々決勝4試合が開催された。 【フォトギャラリー】近大附vs 阪南大高 うちS5ピッチでの第1試合では3大会ぶり6度目のインターハイ代表を目指す阪南大高と、10大会ぶり10度目のインターハイ出場を狙う近大附とが激突。両校のスタートフォーメーションは以下の通りである。 まず阪南大高はダブルボランチを配した「4-4-2」。スターティングイレブンはGKに1沖見駿介(3年)。4バックは右から2藤本瞬(3年)、5上田蒼大(3年)、4弥榮琉(3年)、3梅原翔久(2年)。中盤はダブルボランチが8木村宗太郎(3年)とキャプテンマークを巻いた6福本一太(3年)。右サイドハーフに13柏大輝(3年)、左サイドハーフに15池畑裕吏(3年)。2トップは10弓場潤哉(3年)と7野村拓生(3年)。守備時には両サイドハーフが降りて6バック気味で幅を埋める立ち位置を選択した。 対する近大附はワントップ2シャドーの「3-6-1」。スターティングイレブンはGKは1相原優成(3年)。3バックは右から2岡達隼(3年)、5橋本直也(3年)、12清水悠史(2年)。中盤はダブルボランチに3樫坂凛太郎(3年)と6谷口聖翔(3年)が入り、ウイングハーフは右に28藤川澄生(1年)、左に4咲本大(2年)。2シャドーには8柳本時郎(3年)と11川田太陽(2年)が構えワントップにはキャプテンマークを巻いた10高畑宗希(3年)。こちらも守備時には両ウイングハーフが降り5バック気味の立ち位置を採った。 試合は延長10分ハーフを含めた90分間で阪南大高が「5」、近大附が「2」のシュート数が物語るように、両チームとも最後の3分の1を崩しきれない展開に終始した。前半は阪南大高は13柏のカットインやクロス、近大附は両サイドからのクロスに活路を求めたが、守備網に弾き返される場面が多く、阪南大高が開始時から左サイドハーフに伊藤成豪(2年)、ボランチに16瀬尾優斗(2年)を投入し8木村をFWに上げ、近大附も53分に9今本大晟(3年)、58分に廣谷碧斗(2年)の高さと速さを併せ持つFW2枚を入れ3トップ気味にした後半も両校守備陣が球際で粘り強く守り、ゴールは許さず。 続く延長戦では阪南大高が押し込む時間帯が続いたが、ここでもゴールはついに生まれず。準決勝進出の行方はPK戦に委ねられることとなった。 そしてPK戦では後攻・近大附の2人目が阪南大高GK1沖見に止められ、3人目も枠を外すことに。対する阪南大高は4人目こそ失敗したものの、最後は5人目のキッカー2藤本が決め4-2。阪南大高は昨年・履正社に0-1で敗れた準々決勝の壁を突破すると同時に、3大会ぶり6度目のインターハイ出場へ王手をかけた。 (取材=編集部)