盛り上がる芸能界に“激震”が走った…芸能事務所を退所する芸能人が増えている「ほんとうの理由」
佐々木蔵之介が退所、壇蜜の事務所倒産
従来の「芸能事務所」というビジネスモデルは、もはや“オワコン”なのでしょうか? 今年3月から4月にかけて、数多くの有名タレントの事務所退所が明らかになった一方、会社自体が倒産・休業するという事務所もあり、芸能界に激震が走りました。 【写真】日テレが失速したのは、「あの番組の打ち切り」が原因かもしれない 代表的なところだと、佐々木蔵之介さんと佐藤隆太さんが「ケイファクトリー」を退所、多部未華子さんが「ヒラタインターナショナル」を退所、黒木華さんが「パパドゥ」を退所、田中哲司さんが「鈍牛倶楽部」を退所、内山理名さんが「スウィートパワー」を退所しました。 また、西島秀俊さんも5月末で「クォーター・トーン」を退所して独立することが発表されています。 かたや吉岡里帆さん、伊藤英明さん、酒井若菜さん、臼田あさ美さんらが所属していた「エー・チーム」が芸能業務の休業を発表し、それぞれ移籍などを余儀なくされました。ちなみに神尾楓珠さんと松本まりかさんも「エー・チーム」に所属していましたが、昨年後半に退所済。 そして壇蜜さん、吉木りささんらが所属していた「フィット」は破産手続きを開始したと報じられました。つまりは倒産なのですが、壇蜜さんへはギャラの未払いが数百万円あるそうです。 タレントが事務所を離れるという例はもちろんこれまでにもあり、2020年以降で見ても堺雅人さん、竹野内豊さん、佐藤健さん、神木隆之介さん、賀来賢人さん、米倉涼子さん、柴咲コウさん、上野樹里さん、剛力彩芽さん、桐谷美玲さんといった面々が退所しています。 しかし、それでも今年3月から4月にかけて立て続けに報道されたタレント退所や事務所倒産の報道は前代未聞で、なかなかにショッキングだったのです。 この現象から、タレントを発掘・育成してマネジメントする芸能事務所というビジネス自体が、成り立たなくなってきているという仮説が立てられます。そこで今回は、年間・約100本寄稿するドラマ批評コラム連載を持つ筆者が、分析していきたいと思います。