昔は辞めなければいけなかった? 吉本新喜劇の職場結婚/芸能ショナイ業務話
4月1日に吉本新喜劇の千葉公平(48)と鮫島幸恵(34)が結婚を発表した。 現役座員同士の結婚は内場勝則(63)&未知やすえ(60)から始まり、佐藤武志(69)&浅香あき恵(67)、中條健一(59)&秋田久美子(48)、吉田裕(45)&前田真希(44)、清水啓之(40)&森田まりこ(43)に次ぐ6組目となる。 昨年8月、ベテラン座員の桑原和男さんが亡くなった翌日に内場夫妻を取材する機会があった。思い出話を聞くと、やすえは「結婚して、(内場と)恋人役をしていたときにお客さんが『ホンマの夫婦やで。よくやるなぁ』というのを聞こえてしまって困っていたときに桑原(和男)兄さんが『ホンマの夫婦でよくやるなぁ』とツッコんでくれて、ドカーンとウケて本当に助けられました」と感謝しきりだった。 昔は座員同士が結婚したら、どちらかが辞めなければいけなかったが、内場夫妻が2人とも残る初めてのパターンだったという。内場も「昔は結婚したらどちらか辞めなきゃいけなかった。周りも僕らもどうリアクションしていいか分からなかったんですけど、そのガス抜きやってくれたのは桑原さん」としみじみ語っていた。 今でこそ、夫婦ということを逆手にとった笑いを舞台上で披露しているが、当時はそんな雰囲気ではなかったとか。そんな中、14日には清水&森田夫妻が主演の「まりこ・ひろゆきの春のフーフー新喜劇」という夫婦を前面に出したイベントも上演された。2人に昔はどちらかが辞めなければいけなかったおきてを聞くと、清水は「そのシステムが継続されているのなら僕が辞めてると思います」と苦笑い。森田はこの慣習が初耳だったといい、「内場夫妻のおかげで、一緒に仕事ができているんやな。あとでお礼言おう」と喜びを噛み締めた。 最後に新婚となった千葉&鮫島にアドバイスを聞くと「やっぱり切り替えは大事だと思いますね。舞台に影響してしまうので。ケンカした後、カップル役とかもするので、どこか役になりきっているつもりでも目合わへんとか、ギスギスしてしまうとよくない」と清水。森田は「私たちはお互い常に友達のように正直に言い合っているのがいいと思います。あと、毎日お風呂一緒に入ってください」と円満の秘訣を語った。(渡邉洋次)